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2022年07月04日 [動物のこと]

キノコの可能性

お疲れ様です。院長です。

7月4日の月曜日でございます。

7月4日というと…

アメリカ独立記念日ですな。

ま、全然関係ありませんが…(笑)

昔、「7月4日に生まれて」って映画があったんですが、それで覚えてるだけです。

今日は、アメリカでは盛大にお祝いされてることでしょう。

では今日のネタですが、キノコのスゴイお話しでもしてみようかと思います。

つい先日も、このブログでキノコは言語を持っているなんて話を紹介しましたが、今日はさらにスケールのドでかい内容となっております。

森の分解者として地球の生態系に欠かすことができないキノコは、人類にとっても栄養源として有用です。

ま、毒キノコもあるんでそこは注意ですけど…。

そして今、キノコに対して、世界の科学者たちは、建築用の資材や汚染された水のフィルター、あるいは代替バイオ燃料として、計り知れない菌類の可能性に注目しているんだそうです。

突拍子もない話にも聞こえますが、キノコで建築用の素材を作るというアイデアはかなり確立されているそうなんです。

そのための技術もありますし、「マイコアーキテクチャー」(キノコ建築)という専門分野もあるんだとか…。

2014年、ニューヨーク近代美術館は、生きているキノコとトウモロコシの茎の廃棄物を使った円形タワーの製作に着手しました。

「Hy-Fi」と名付けられたその建築物には住めるわけでも、成長するわけでもないですが(その後解体され、堆肥にされました)、キノコ建築の可能性を示した素晴らしい試みでした。
https://architizer.com/projects/hy-fi/
正確には「キノコ」を使うわけではなく、「菌糸体」という菌類の根のような部分を利用します。

ここは複雑で緻密、かつ強靭な構造に成長するために、建築用資材としてぴったりの素材になるそうなんです。

ですがキノコ建築最大の売りは、再生可能かつ環境に優しいところです。

温暖が大きく促進されてしまう普通の建築法とは、一味も二味も違うんですな。

プラスチックのような環境に負荷のかかる資材と違って、キノコは完全に自然で、全部堆肥になります。

また菌糸体から作られた素材は、軽く、耐火性があり、製造も簡単なんだそうです。

キノコにはプラスチックから石材まで、さまざまな建材に取って代わる可能性が秘められているようなんですね。

ヨーロッパの共同プロジェクト「Fungal Architectures (FUNGAR)」でも、キノコの可能性を追求しています。

同プロジェクトが現在取り組んでいるのは、キノコと”スマート技術”を組み合わせ、光・温度・大気汚染などに反応するキノコ建築です。

建物でありながら、生きて呼吸をする構造物なんです。

「NASA」もまたキノコ建築に注目しています。

火星や月で建物を作る素材として、菌糸体が理想的だからですね。

そのアイデアは、まず菌糸体で小型軽量ベースを作り、それを火星に飛ばします。

あとは現地で栄養と適切な条件を整え、本格的な構造物に成長するのを待つと…。

あくまで理論上のことですが、いつの日か、宇宙の家は持続可能で環境に優しいキノコで作られるようになるかもしれません。

建材としてだけでなく、キノコで作ったフィルターで汚染された川を浄化しようという研究もあるそうなんです。

これを「マイコ・フィルトレーション」というんだそうです。

つまりはキノコのフィルターですな。

基本的には菌糸体・木材チップ・藁が詰められた大きなろ過材で、イギリスのワンドル川やニューヨークのエリー湖など、すでに世界各地で採用された実績があります。

また、雨水から大腸菌のような病原菌を除去したり、飲料水から重金属を除去したりもできるそうなんです。

キノコ・フィルターが都市スケールで実用化される可能性は十分にあり、リソースが乏しい地域であっても、家庭の排水処理に利用できるそうです。

つまり、あらゆる汚染水を高いコストパフォーマンスで綺麗にしてくれるということなんです。

さらにキノコをバイオ燃料にする方法も研究されています。

キノコからバイオ燃料を作るには、細菌でバイオマスに分解し、それを発酵させて「バイオブタノール」というものを作ります。

エタノール、バイオディーゼル、バイオ水素といった代替燃料の場合、エンジンに改良を施す必要があります。

ところが、バイオブタノールはそのまま使うことができるので、余計な手間がかからないそうなんです。

加えてバイオブタノールはガソリンより揮発性や爆発性が低いので、安全面でも優れていると…。

こう列挙すると、イイとこばかりのキノコですが、これらはまだまだこれから開発される取り組みばかりです。

ですが、理論上可能な事は、必ず実現できるでしょうし、今後の研究に期待ですな。

是非、わたくし院長の生きてるうちに完成させて欲しいもんです。

ではまた〜。











京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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