2022年06月19日 [からだのこと]
(277)サンデーイルネス(仮)サル痘について
お疲れ様です。院長です。
6月19日のサンデーイルネスでございます。
今年の梅雨は雨降らないですねぇ…。
ま、もちろん、まだまだこれからなんでしょうけど、この時期まで雨が降らないって珍しい気もします。
ダラダラ長い梅雨も嫌なんで、とっとと降って明けてくれい。
そして話は変わりますが、今年は祇園祭りが行われるとか…。
なんでいきなり祇園祭やねんって話になるかとは思いますが、大体、京都の梅雨明けは、この祇園祭の前後なんですよね。
本当の祇園祭ってのは、7月1日から31日まで、7月中行われるんですよね。
いわゆる、宵山からの山鉾巡行がメインの行事ですが、この祇園祭が近付くと夏が来るんだなぁと感じさせられます。
で、今年はその山鉾巡行が3年ぶりに行われるそうで、ある意味楽しみではありますが、人出を考えると、大丈夫かいなって気もします。
なにせ、数万人単位で人が集まりますしねぇ。
当然ながら、他府県から来られる方も多いですし、観光都市京都としては、そりゃ有り難いことなんですけどね。
まぁ、もうこれ以上、自粛し続けるのもなんですし、ここらへんが良い頃合いなのかもしれませんけどね。
そもそも、祇園祭って疫病の流行により朝廷が、863年(貞観5年)に神泉苑で初の御霊会(ごりょうえ)を行ったことが起源とされてます。
疫病退散なら、まさしく今ですわな。
なんとか、コロナも退散させていただきたいもんですね。
にしても、2年連続で中止と言うのは、第二次世界大戦以来だったそうですから、これも歴史の1ページになるんでしょうね。
もう二度とそんな事は嫌ですねぇ。
この2年間、ホント何かが抜けてる感じがしてましたし、やはり京都人にとって、祇園祭は大事なものなんですよね。
ま、開催されても、見に行くわけじゃないんですけど(笑)
そりゃもう、人だらけで暑いですしね。
結構な拷問ですぜ(笑)
てな感じで、今日も本題にまいりましょう。
今日のイルネス辞典は、ちょっと特別に、最近名前をよく聞くようななった「サル痘」について解説していきたいと思います。
なんか流行ってきてるらしいんですよねぇ〜。
サル痘の「痘」の文字が、「天然痘」の痘なんでなんか恐ろし気なイメージがあると思いますが、どんな病気なんでしょうか。
まずサル痘は、サル痘ウイルス感染による急性発疹性の疾患です。
感染症法では4類感染症に位置付けられています。
この4類には、マラリアとか日本脳炎なんかも入っています。
主にアフリカ中央部から西部にかけて発生しており、
自然宿主はアフリカに生息するげっ歯類が疑われていますが、現時点では不明です。
稀に流行地外でも、流行地からの
渡航者等に発生した事例があります。
症状は発熱と発疹を主体とし、多くは2〜4週間で自然に回復しますが、小児等で重症化、死亡した症例の報告もあります。
動物からヒトへの感染経路は、感染動物に咬まれること、
あるいは感染動物の血液・体液・皮膚病変(発疹部位)との接触による感染が確認されています。
ヒトからヒトへの感染は稀ですが、濃厚接触者の感染や、リネン類を介した医療従事者の感染の報告があり、
患者の飛沫・体液・皮膚病変(発疹部位)を介した飛沫感染や接触感染があると考えられています。
サル痘は1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)で初めて報告されて以降、アフリカ中央部から西部にかけて主に発生してきました。
日本国内では感染症発生動向調査において、集計の開始された2003年以降、輸入例を含めサル痘患者の報告はありません。
2022年5月、海外渡航歴のないサル痘患者が英国より報告され、また、欧州、米国でも患者の報告が相次いでおり、調査が進められているわけです。
サル痘の潜伏期間は5〜21日(通常7〜14日)とされ、潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などが1〜5日続き、その後発疹が出現します。
発疹は、典型的には顔面から始まり、体幹部へと広がります。
およそ発症から2〜4週間で治癒すると言われています。
致命率は0〜11%と報告され、とくに小児において高い傾向にあります。
ただし、先進国では死亡例は報告されていません。
では治療ですが、一部の抗ウイルス薬について、in vitroおよび動物実験での活性が証明されており、サル痘の治療に利用できる可能性があると考えられています。
発熱、皮疹がありサル痘が疑われる場合、マスク着用を行い、咳エチケットを守り、手指衛生を行ないます。
患者が使用したリネン類や衣類は、手袋などを着用して
直接的な接触を避け、密閉できる袋に入れて洗濯などを行い、その後手洗いを行いましょう。
確定患者および疑い患者に対しては飛沫予防策、接触予防策を取る必要があります。
サル痘の主な感染経路は接触感染や飛沫感染ですが、水痘、麻疹等の空気感染を起こす感染症が鑑別診断に入ること、サル痘に関する知見は限定的であること、他の入院中の免疫不全者における重症化リスク等を考慮し、現時点では、医療機関内では空気予防策を実施することが推奨されています。
診療行為に伴うエアロゾル感染の可能性が否定できないため、 N95マスクなど空気予防策を取るのが賢明な様です。
天然痘のワクチンである、痘そうワクチンがサル痘予防にも有効であると考えられていますが、日本では1976年以降、痘そうワクチンの接種は行われていません。
サル痘ウイルス曝露後4日以内に痘そうワクチンを接種すると感染予防効果があり、曝露後4〜14日で接種した場合は重症化予防効果があるとされています。
って感じです。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月19日のサンデーイルネスでございます。
今年の梅雨は雨降らないですねぇ…。
ま、もちろん、まだまだこれからなんでしょうけど、この時期まで雨が降らないって珍しい気もします。
ダラダラ長い梅雨も嫌なんで、とっとと降って明けてくれい。
そして話は変わりますが、今年は祇園祭りが行われるとか…。
なんでいきなり祇園祭やねんって話になるかとは思いますが、大体、京都の梅雨明けは、この祇園祭の前後なんですよね。
本当の祇園祭ってのは、7月1日から31日まで、7月中行われるんですよね。
いわゆる、宵山からの山鉾巡行がメインの行事ですが、この祇園祭が近付くと夏が来るんだなぁと感じさせられます。
で、今年はその山鉾巡行が3年ぶりに行われるそうで、ある意味楽しみではありますが、人出を考えると、大丈夫かいなって気もします。
なにせ、数万人単位で人が集まりますしねぇ。
当然ながら、他府県から来られる方も多いですし、観光都市京都としては、そりゃ有り難いことなんですけどね。
まぁ、もうこれ以上、自粛し続けるのもなんですし、ここらへんが良い頃合いなのかもしれませんけどね。
そもそも、祇園祭って疫病の流行により朝廷が、863年(貞観5年)に神泉苑で初の御霊会(ごりょうえ)を行ったことが起源とされてます。
疫病退散なら、まさしく今ですわな。
なんとか、コロナも退散させていただきたいもんですね。
にしても、2年連続で中止と言うのは、第二次世界大戦以来だったそうですから、これも歴史の1ページになるんでしょうね。
もう二度とそんな事は嫌ですねぇ。
この2年間、ホント何かが抜けてる感じがしてましたし、やはり京都人にとって、祇園祭は大事なものなんですよね。
ま、開催されても、見に行くわけじゃないんですけど(笑)
そりゃもう、人だらけで暑いですしね。
結構な拷問ですぜ(笑)
てな感じで、今日も本題にまいりましょう。
今日のイルネス辞典は、ちょっと特別に、最近名前をよく聞くようななった「サル痘」について解説していきたいと思います。
なんか流行ってきてるらしいんですよねぇ〜。
サル痘の「痘」の文字が、「天然痘」の痘なんでなんか恐ろし気なイメージがあると思いますが、どんな病気なんでしょうか。
まずサル痘は、サル痘ウイルス感染による急性発疹性の疾患です。
感染症法では4類感染症に位置付けられています。
この4類には、マラリアとか日本脳炎なんかも入っています。
主にアフリカ中央部から西部にかけて発生しており、
自然宿主はアフリカに生息するげっ歯類が疑われていますが、現時点では不明です。
稀に流行地外でも、流行地からの
渡航者等に発生した事例があります。
症状は発熱と発疹を主体とし、多くは2〜4週間で自然に回復しますが、小児等で重症化、死亡した症例の報告もあります。
動物からヒトへの感染経路は、感染動物に咬まれること、
あるいは感染動物の血液・体液・皮膚病変(発疹部位)との接触による感染が確認されています。
ヒトからヒトへの感染は稀ですが、濃厚接触者の感染や、リネン類を介した医療従事者の感染の報告があり、
患者の飛沫・体液・皮膚病変(発疹部位)を介した飛沫感染や接触感染があると考えられています。
サル痘は1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)で初めて報告されて以降、アフリカ中央部から西部にかけて主に発生してきました。
日本国内では感染症発生動向調査において、集計の開始された2003年以降、輸入例を含めサル痘患者の報告はありません。
2022年5月、海外渡航歴のないサル痘患者が英国より報告され、また、欧州、米国でも患者の報告が相次いでおり、調査が進められているわけです。
サル痘の潜伏期間は5〜21日(通常7〜14日)とされ、潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などが1〜5日続き、その後発疹が出現します。
発疹は、典型的には顔面から始まり、体幹部へと広がります。
およそ発症から2〜4週間で治癒すると言われています。
致命率は0〜11%と報告され、とくに小児において高い傾向にあります。
ただし、先進国では死亡例は報告されていません。
では治療ですが、一部の抗ウイルス薬について、in vitroおよび動物実験での活性が証明されており、サル痘の治療に利用できる可能性があると考えられています。
発熱、皮疹がありサル痘が疑われる場合、マスク着用を行い、咳エチケットを守り、手指衛生を行ないます。
患者が使用したリネン類や衣類は、手袋などを着用して
直接的な接触を避け、密閉できる袋に入れて洗濯などを行い、その後手洗いを行いましょう。
確定患者および疑い患者に対しては飛沫予防策、接触予防策を取る必要があります。
サル痘の主な感染経路は接触感染や飛沫感染ですが、水痘、麻疹等の空気感染を起こす感染症が鑑別診断に入ること、サル痘に関する知見は限定的であること、他の入院中の免疫不全者における重症化リスク等を考慮し、現時点では、医療機関内では空気予防策を実施することが推奨されています。
診療行為に伴うエアロゾル感染の可能性が否定できないため、 N95マスクなど空気予防策を取るのが賢明な様です。
天然痘のワクチンである、痘そうワクチンがサル痘予防にも有効であると考えられていますが、日本では1976年以降、痘そうワクチンの接種は行われていません。
サル痘ウイルス曝露後4日以内に痘そうワクチンを接種すると感染予防効果があり、曝露後4〜14日で接種した場合は重症化予防効果があるとされています。
って感じです。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院