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2022年06月10日 [動物のこと]

ミツバチと偶数奇数

お疲れ様です。院長です。

6月10日の金曜日でございます。

6月も1/3が過ぎましたが、まだ梅雨こないな。

では今日のネタですが、何とも不思議な動物ネタでもいってみようかと思います。

動物と言っても、今日の主役は昆虫のミツバチでございます。

これまでの研究から、ミツバチは数が数えられるってことはわかっていたそうなんですが、最新の研究によると、訓練すれば奇数と偶数を区別できることが明らかになったそうなんです。

人間には偶数と奇数を区別できる能力がありますが、人間以外でこの能力が認められたのはミツバチがはじめてなんだそうですよ。

学校で数には奇数と偶数があると教わるのは、何年生の頃でしょうか。

記憶にはないですが、おそらく、小学校の1年生か2年生の頃なんじゃないかと思いますが、2で割って余るなら奇数、割り切れるなら偶数ということは、みな知っているでしょう。

こうした奇数と偶数の分類ができるのは、人間だけしか知られていませんでした。

面白いことに奇数と偶数では、それを分類するときの正確さ・速さの偏りや、言語的・空間的な偏りがあるんだとか…。

例えば、偶数に対しては右手、奇数に対しては左手の反応の方が速いそうで、また奇数よりも偶数の方が、素早くかつ正確に分類できるそうです。

さらにこれを学習する子供は、偶数を「右」、奇数を「左」という言葉に関連づける傾向があることもわかっているんだとか…。

こうしたことは、奇数と偶数に関する人間の学習や生まれつきの能力には、バイアスがあるだろうことを示唆しています。

これには、私たちが進化してきた経緯や、文化の中での伝わり方などが関係している可能性があります。

ですが、そもそも私たちにとって奇数と偶数がどう重要なのかわからないため、このような偏りが生じる本当の原因は不明です。

人間以外の動物がこうした数をどう認識しているのかわかれば、人間の偏りの謎を解明するヒントになるかもしれません。

そこで今回ミツバチを対象に偶数と奇数の分別実験が行われたんだそうです。

実はミツバチには、簡単な足し算引き算ができたり、量の順序を理解できたりと、数の概念があることが知られています。

今回、オーストラリア、ディーキン大学などの研究グループは、ミツバチに偶数と奇数を教えてみることにしました。

ミツバチを2グループに分け、一方には偶数を選べば甘い「砂糖水」をもらえますが、奇数なら苦い液体しかもらえないことを認識させます。

もう一方は、その逆パターンを行うと…。

ミツバチは40回以上の訓練を経て、最終的には、1〜10個の図形が描かれたカードを見せると、8割以上正解できるようになったんだとか…。

面白いのは、両グループで学習速度が違ったことで、奇数を砂糖水に結びつけたグループの方が、覚えが早かったんだそうです。

こうした学習速度の偏りは、偶数を速く覚える人間とは真逆となります。

さらに、ミツバチに訓練中に使わなかった数を見せるという実験も行われました。

素晴らしいことに、ミツバチは11や12であっても7割正解することができたんだそうです。

この結果は、小さな脳しか持たないミツバチであっても、奇数と偶数の概念を理解できることを証明しているんだとか…。

カンじゃないの?(笑)

確率論的なものを超越した、動物のカンってヤツ。

としか思えないんですけどねぇ。

研究者は、860億ものニューロンを持つ人間も、96万のニューロンしかないミツバチも、どちらも偶数と奇数が区別できると結論付けてますが…。

ならば、奇数と偶数の分類はそれほど難しい作業ではないのでしょうか?

それを確かめるために、今度は人工ニューラルネットワークに奇数と偶数を区別させるという実験が行われました。

人工ニューラルネットワークは、機械学習のために開発された最初の学習アルゴリズムの1つで、生物のニューロンをヒントに作られており、命題論理を用いることで複雑な認知作業や分類作業を行うことができます。

今回の実験では、わずか5つのニューロンしかない人工ニューラルネットワークが作成されました。

これに0〜40の信号を送り、それが奇数か偶数か分類させてみます。

すると、ごく小規模なネットワークですが100%分類することができたそうなんです。

つまり偶数と奇数を分類をするには、人間のような大きく複雑な脳はいらないということになります。

ただし、この人工ニューラルネットワークと先ほどのミツバチが、同じようなプロセスで奇数と偶数を分類していたとは限らないわけです。

では、ミツバチが奇数と偶数をどうやって分類しているのでしょう?

その仕組みは今のところわかっていません。

それは単純なものであるとも、複雑なものであるとも考えられます。

例えば、方法としては、次のようなものが考えられます。

1. 図形をペアにして、ペアにならなかったものを探した

2. 割り算をした。ただし、ミツバチが割り算をできるとはこれまで実証されていない

3. 図形を数えて、その合計にパリティ分類の法則(例えば、1、3、5、7、9で終わる数は奇数)を当てはめた

んー…。

やはり1なんじゃないの?

言うても虫ですしね(笑)

とは言え、これまで、人間にしかできないと思われていたようなことも、動物にやらせてみたら案外簡単にできることもありそうですよね。

この偶数と奇数の分類も、猿とかチンパンジーあたりなら、すぐに学習しそうですけどね。

ミツバチ以外の虫でも、色々実験してもらいたいですな。

ま、そこまで興味ないですけど(笑)

ではまた〜。







京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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