2022年06月08日 [からだのこと]
映像記憶
お疲れ様です。院長です。
6月8日の水曜日でございます。
予報では、近畿地方も今週末から来週あたりに梅雨入りするとか…。
しばらく憂鬱な天気が続きますなぁ。
では今日のネタですが、みなさんは、見たもの全てを映像の状態で記憶できる「映像記憶能力」というものをご存知でしょうか。
この能力がある人って、結構いるらしいんですよね。
一度見たものを正確に憶えることができたら便利でしょう。
学校の勉強なんて余裕でしょうし、その才能を活かせばアーティストとして活躍することだってできるかもしれません。
目で見たものを映像の状態で記憶することを「映像記録」といいます。
画家の山下清や、小説家の谷崎潤一郎 、三島由紀夫にもこの能力があったと言われています。
幼少期の子供の一部がこの能力を持っているそうなんですが、普通は大人になると消えてしまうんだそうです。
それどころか、大人に映像記憶があることを裏付ける科学的証拠も乏しいのだそうです。
映像記憶といっても、いくつか種類があります。
まず1つは、目で見たものを完全に全部記憶しておける「写真記憶(photographic memory)」です。
ですが、今日まで、さまざまな試験が行われてきましたが、この能力を持った人は皆無だったそうです。
ですから、一般に映像記憶と言った時、それに一番近いのは「直感像記憶(eidetic memory)」と呼ばれるものです。
映像記憶能力の持ち主は、一度目で見たものを細部まで記憶することができます。
とは言え、例えば「2008年4月17日に近所の公園で見つけたてんとう虫の色は?」と聞かれたとしましょう。
それをはっきりと思い出すことができるわけではないそうなんです。
その代わり、過去に経験した景色・音・匂いを、今そこにあるかのように目で見たり、聞いたり、嗅いだりできるんだとか…。
映像記憶の持ち主は、過去の景色を見るときに目の前に景色があるかのように目を動かすのだそうです。
最近の論文では、「映像記憶は、明るさや明瞭さが実際に知覚されたものに近い」と説明しています。
そこで紹介されている子供は、一度目にした物をその後も見続け、完璧に再現してのけたそうです。
しばらく時間が経ったのちも、それを思い出せば、あたかも今見ているかのように、その細部まで説明することができたそうなんです。
ですが、いくつか注意すべきこともあるようです。
一般に映像記憶の持ち主は無意識かつ自動的に憶えているというイメージがありますが、実際は思い出すために時間がかかるそうなんです。
しばしば30秒かけてじっくりと思い出され、またその映像も長くは持たないし、完全に正確なわけでもないんだとか…。
本当はなかったものが記憶されているとか、ちょっとした記憶違いがあったり、再構成されていることすらあると指摘されています。
映像記憶の能力は幼い子供に授けられています。
つまり年齢に関係した才能で、たとえこの才能に恵まれても、学校に通う頃になると普通は失われてしまうわけです。
その理由は分かっていません。
ですが子供の場合、8〜12%が映像記憶を持つとされているのに対して、大人だとほとんどいないわけです。
ごく稀に成人後も映像記憶能力を保ち続ける人も存在すると言われていますが定かではないそうです。
神経学者のアンディ・ハドモンはその著書『Learning and Memory』の中で、その理由について、たとえば言語の習得といった発達によって、映像記憶が破壊されるからではと推測しています。
映像記憶が失われる理由に関するもう1つの仮説は、抽象的な思考が身に付くためだとしています。
映像を抽象的概念として記憶することは、幼い子供にはできない高度な思考処理とも言えますしね。
この仮説を唱えるブライアン・ダニング氏によると、見たものを丸ごと記憶するのは効率の悪い記憶法であるといいます。
その意味で、映像記憶は素晴らしいことではないとも言えるわけですね。
ですが、最近では、そうした仮説を疑わせるような研究もあるらしく、いずれにせよ映像記憶が子供にしかない理由ははっきりしていません。
ですが、小さな子供だってできるのわけですから、大人なら練習すればできるはずと思うかもしれなませんが、 残念ながら映像記憶は天賦の才能なんだそうです。
どんなに練習しても、できない人間には絶対にできないんだそうです。
実は、わたくし院長、この能力といいますか、記憶法としてこの技法を使う人を知っています。
例えば、ノートにまとめた勉強なんかを、そのまま「絵」として記憶しておくんだと…。
で、テストの時に、その「絵」を思いだして、そこから答えを導きだすと言っておりました。
その方が、映像記憶能力を持ってるとは思えなかったですが、図抜けて記憶力が良かったのは確かです。
ですから、どうやって覚えてんの?って質問した答えがこれでした。
で、当然ながらやってみたのですが、出来ませんでした(笑)
例えば、ノートなんかの文字があるものの場合、そこを論理的に処理しないと、普通は覚えられないんですよね。
つまり、ノートの中身をある程度理解してないと、丸暗記にしてもなかなかできるものじゃありません。
ですが、その人は、中身はどうでもよくて、「絵」として覚えるといっていました。
そしてその「絵」をそのまま思いだすと…。
そう考えると、やはり特殊な技能だったんでしょうかね。
記憶のメカニズムも、まだまだ未開な部分が多くあり、これからの研究に期待ですな。
わたくし院長、近頃は記憶てなレベルではなく、何事も忘れていきますんで、物忘れをなくす方法を先に発見して欲しいですが…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月8日の水曜日でございます。
予報では、近畿地方も今週末から来週あたりに梅雨入りするとか…。
しばらく憂鬱な天気が続きますなぁ。
では今日のネタですが、みなさんは、見たもの全てを映像の状態で記憶できる「映像記憶能力」というものをご存知でしょうか。
この能力がある人って、結構いるらしいんですよね。
一度見たものを正確に憶えることができたら便利でしょう。
学校の勉強なんて余裕でしょうし、その才能を活かせばアーティストとして活躍することだってできるかもしれません。
目で見たものを映像の状態で記憶することを「映像記録」といいます。
画家の山下清や、小説家の谷崎潤一郎 、三島由紀夫にもこの能力があったと言われています。
幼少期の子供の一部がこの能力を持っているそうなんですが、普通は大人になると消えてしまうんだそうです。
それどころか、大人に映像記憶があることを裏付ける科学的証拠も乏しいのだそうです。
映像記憶といっても、いくつか種類があります。
まず1つは、目で見たものを完全に全部記憶しておける「写真記憶(photographic memory)」です。
ですが、今日まで、さまざまな試験が行われてきましたが、この能力を持った人は皆無だったそうです。
ですから、一般に映像記憶と言った時、それに一番近いのは「直感像記憶(eidetic memory)」と呼ばれるものです。
映像記憶能力の持ち主は、一度目で見たものを細部まで記憶することができます。
とは言え、例えば「2008年4月17日に近所の公園で見つけたてんとう虫の色は?」と聞かれたとしましょう。
それをはっきりと思い出すことができるわけではないそうなんです。
その代わり、過去に経験した景色・音・匂いを、今そこにあるかのように目で見たり、聞いたり、嗅いだりできるんだとか…。
映像記憶の持ち主は、過去の景色を見るときに目の前に景色があるかのように目を動かすのだそうです。
最近の論文では、「映像記憶は、明るさや明瞭さが実際に知覚されたものに近い」と説明しています。
そこで紹介されている子供は、一度目にした物をその後も見続け、完璧に再現してのけたそうです。
しばらく時間が経ったのちも、それを思い出せば、あたかも今見ているかのように、その細部まで説明することができたそうなんです。
ですが、いくつか注意すべきこともあるようです。
一般に映像記憶の持ち主は無意識かつ自動的に憶えているというイメージがありますが、実際は思い出すために時間がかかるそうなんです。
しばしば30秒かけてじっくりと思い出され、またその映像も長くは持たないし、完全に正確なわけでもないんだとか…。
本当はなかったものが記憶されているとか、ちょっとした記憶違いがあったり、再構成されていることすらあると指摘されています。
映像記憶の能力は幼い子供に授けられています。
つまり年齢に関係した才能で、たとえこの才能に恵まれても、学校に通う頃になると普通は失われてしまうわけです。
その理由は分かっていません。
ですが子供の場合、8〜12%が映像記憶を持つとされているのに対して、大人だとほとんどいないわけです。
ごく稀に成人後も映像記憶能力を保ち続ける人も存在すると言われていますが定かではないそうです。
神経学者のアンディ・ハドモンはその著書『Learning and Memory』の中で、その理由について、たとえば言語の習得といった発達によって、映像記憶が破壊されるからではと推測しています。
映像記憶が失われる理由に関するもう1つの仮説は、抽象的な思考が身に付くためだとしています。
映像を抽象的概念として記憶することは、幼い子供にはできない高度な思考処理とも言えますしね。
この仮説を唱えるブライアン・ダニング氏によると、見たものを丸ごと記憶するのは効率の悪い記憶法であるといいます。
その意味で、映像記憶は素晴らしいことではないとも言えるわけですね。
ですが、最近では、そうした仮説を疑わせるような研究もあるらしく、いずれにせよ映像記憶が子供にしかない理由ははっきりしていません。
ですが、小さな子供だってできるのわけですから、大人なら練習すればできるはずと思うかもしれなませんが、 残念ながら映像記憶は天賦の才能なんだそうです。
どんなに練習しても、できない人間には絶対にできないんだそうです。
実は、わたくし院長、この能力といいますか、記憶法としてこの技法を使う人を知っています。
例えば、ノートにまとめた勉強なんかを、そのまま「絵」として記憶しておくんだと…。
で、テストの時に、その「絵」を思いだして、そこから答えを導きだすと言っておりました。
その方が、映像記憶能力を持ってるとは思えなかったですが、図抜けて記憶力が良かったのは確かです。
ですから、どうやって覚えてんの?って質問した答えがこれでした。
で、当然ながらやってみたのですが、出来ませんでした(笑)
例えば、ノートなんかの文字があるものの場合、そこを論理的に処理しないと、普通は覚えられないんですよね。
つまり、ノートの中身をある程度理解してないと、丸暗記にしてもなかなかできるものじゃありません。
ですが、その人は、中身はどうでもよくて、「絵」として覚えるといっていました。
そしてその「絵」をそのまま思いだすと…。
そう考えると、やはり特殊な技能だったんでしょうかね。
記憶のメカニズムも、まだまだ未開な部分が多くあり、これからの研究に期待ですな。
わたくし院長、近頃は記憶てなレベルではなく、何事も忘れていきますんで、物忘れをなくす方法を先に発見して欲しいですが…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院