2022年04月08日 [動物のこと]
壊れた生態系
お疲れ様です。院長です。
4月8日の金曜日でございます。
春ですなぁ…。
ボチボチ入学式シーズンですしホントに良い季節です。
では、今日のネタは広く世界の生態系についてのお話しです。
主に人間の手により、世界中の動物たちの生態系に歪みが出ていることは今では常識となっています。
そんな中、オオカミ、クマ、バイソン、ビーバーなどの動物たちを自然に戻せば、壊れかけている世界の生態系が回復するかもしれないという研究が報告されました。
国連が助成した報告書によると、20種の哺乳類を自然に帰すことで自然が健康になるばかりか、気候変動や生物多様性の喪失といった諸問題に取り組むことにもつながるんだとか…。
たった20種の動物を彼らの元の生息域に再導入するだけで、動物たちの生息域が地球の4分の1以上にまで広がるそうなんです。
これが生態系を回復させ、二酸化炭素の排出を防ぎ、種の個体数を増加させると期待できる方法なんだとか…。
報告書の主執筆者カーリー・ヴィンヌ博士は、「この結果は、積極的かつ戦略的な回復プログラムを行えば、無傷の動物たちを回復させられるという希望と可能性をもたらすものです」と語っています。
再野性化のキモとなるのは、大型哺乳類をその本来の生息域に再導入することなんだそうです。
これによって生態系を「自己調整できる自然な状態」にまで回復させます。
どの時代の生態系を「自然」とするかについては、さまざまな意見があります。
西暦1500年頃を基準にすべきという意見や、最後の氷河期(1万2000年前)の状態を自然とみなす意見もあるそうです。
再野性化は、生態系の生物多様性やその機能向上につながると期待できる一方、万能ではありません。
すでに地上から消えてしまった生態系もありますからね。
さらに大型哺乳類を再導入すれば、人間や家畜に被害を与える可能性もでてきます。
たとえば、オオカミのような大型捕食動物はわかりやすい例だと言えるでしょう。
オオカミの再導入はしばしば物議を醸してきました。
しかしこれまでの研究からは、こうした動物は草食動物の個体数を調整してくれるために、植物や腐食動物を繁栄させることが明らかにされてきています。
肉食動物だけでなく、草食動物の再導入も環境に重要な影響を与えます。
彼らは植物のタネを拡散させ、栄養を循環させ、さらに放牧による火災まで抑制してくれるそうなんです。
今回の研究では、大型哺乳類を再導入するにあたってもっとも効果的な地域と、その方法が検討されています。
その結果、世界の生物多様性を回復させるには、わずか20種(肉食動物7種、草食動物13種)を再導入すればいいことが判明したんだそうです。
この研究では、世界の生態系の状態を評価するために、地球を「エコリージョン」ごとに分けて、そこに生息する現在の大型哺乳類と過去の個体数を比較しました。
エコリージョンとは生物地理区より小さな生物地理学的地域のことで、陸地および水圏の比較的大きな地域を含み、地理的に異なった特徴的な生態系の集合体を含みます。
その結果、大型哺乳類の個体数が500年前と同じレベルで保たれている地域は、わずか6%しかないことが判明しました。
全体としては、地表の16%に無傷の哺乳類群集が生息していることが明らかになったそうです。
さらに復元しやすいエコリージョンを調査したところ、アジア北部の大部分、カナダ北部、南アメリカとアフリカの一部ならば、大型哺乳類をほんの数種導入するだけで、生態系を元の状態に戻せるだろうことが判明したんだとか…。
まぁ、どこまで本当かはよく分かりませんが、その程度で戻るなら、戻しましょうよ(笑)
ですが、研究グループは、再導入を実施する前に、いくつもの準備が必要であることを認めています。
再導入以前に、そもそも彼らを危機に陥れた密猟や生息地の喪失といった要因を解決しなければなりません。
そりゃそうですわな。
再導入しても、また密猟されたんじゃ意味がありません。
またエコリージョンは国境を跨って広がっているので、国際的な協力も不可欠となります。
今回の発見は、今年中国で開催される「国連生物多様性条約 第15回締約国会議(COP15)」における生物多様性保全へ向けた議論の材料となるそうです。
UNEPのジョー・ゴスリング氏は、やるべきことはあるとしながらも、各国が協調して努力すれば行動は可能であると述べています。
これは現実問題として、世界のどこでもすぐに実行に移せるというわけではありません。
たとえば、狩猟の圧力や十分なエサが存在するかなど、地域ごとに評価を行う必要があります。
それでも、緩和要因を管理すれば、大型哺乳類を回復させられる土地が世界にはまだまだ残されていることを示しています。
今の10年はきわめて重要な期間で、これを国連は「国連生態系回復の10年」と定めたそうです。
次の重要なステップは、国際社会や各国が大型哺乳類の回復を明示的な目標として掲げられるかどうか見守ることでしょう。
広範で効果的な自然の回復は、主要な保全団体と資金提供者によって支援された政府の協力があってこそ可能になりますからねぇ。
てなお話しですが、まぁスケールが大きすぎて、実現可能なのかどうかは分かりませんが、もし出来るなら、一日も早くやるべきでしょうね。
生態系ももちろんですが、地球は日ごとに病んでいってますしね。
地球はみんなのものですから、協力し合わないとね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月8日の金曜日でございます。
春ですなぁ…。
ボチボチ入学式シーズンですしホントに良い季節です。
では、今日のネタは広く世界の生態系についてのお話しです。
主に人間の手により、世界中の動物たちの生態系に歪みが出ていることは今では常識となっています。
そんな中、オオカミ、クマ、バイソン、ビーバーなどの動物たちを自然に戻せば、壊れかけている世界の生態系が回復するかもしれないという研究が報告されました。
国連が助成した報告書によると、20種の哺乳類を自然に帰すことで自然が健康になるばかりか、気候変動や生物多様性の喪失といった諸問題に取り組むことにもつながるんだとか…。
たった20種の動物を彼らの元の生息域に再導入するだけで、動物たちの生息域が地球の4分の1以上にまで広がるそうなんです。
これが生態系を回復させ、二酸化炭素の排出を防ぎ、種の個体数を増加させると期待できる方法なんだとか…。
報告書の主執筆者カーリー・ヴィンヌ博士は、「この結果は、積極的かつ戦略的な回復プログラムを行えば、無傷の動物たちを回復させられるという希望と可能性をもたらすものです」と語っています。
再野性化のキモとなるのは、大型哺乳類をその本来の生息域に再導入することなんだそうです。
これによって生態系を「自己調整できる自然な状態」にまで回復させます。
どの時代の生態系を「自然」とするかについては、さまざまな意見があります。
西暦1500年頃を基準にすべきという意見や、最後の氷河期(1万2000年前)の状態を自然とみなす意見もあるそうです。
再野性化は、生態系の生物多様性やその機能向上につながると期待できる一方、万能ではありません。
すでに地上から消えてしまった生態系もありますからね。
さらに大型哺乳類を再導入すれば、人間や家畜に被害を与える可能性もでてきます。
たとえば、オオカミのような大型捕食動物はわかりやすい例だと言えるでしょう。
オオカミの再導入はしばしば物議を醸してきました。
しかしこれまでの研究からは、こうした動物は草食動物の個体数を調整してくれるために、植物や腐食動物を繁栄させることが明らかにされてきています。
肉食動物だけでなく、草食動物の再導入も環境に重要な影響を与えます。
彼らは植物のタネを拡散させ、栄養を循環させ、さらに放牧による火災まで抑制してくれるそうなんです。
今回の研究では、大型哺乳類を再導入するにあたってもっとも効果的な地域と、その方法が検討されています。
その結果、世界の生物多様性を回復させるには、わずか20種(肉食動物7種、草食動物13種)を再導入すればいいことが判明したんだそうです。
この研究では、世界の生態系の状態を評価するために、地球を「エコリージョン」ごとに分けて、そこに生息する現在の大型哺乳類と過去の個体数を比較しました。
エコリージョンとは生物地理区より小さな生物地理学的地域のことで、陸地および水圏の比較的大きな地域を含み、地理的に異なった特徴的な生態系の集合体を含みます。
その結果、大型哺乳類の個体数が500年前と同じレベルで保たれている地域は、わずか6%しかないことが判明しました。
全体としては、地表の16%に無傷の哺乳類群集が生息していることが明らかになったそうです。
さらに復元しやすいエコリージョンを調査したところ、アジア北部の大部分、カナダ北部、南アメリカとアフリカの一部ならば、大型哺乳類をほんの数種導入するだけで、生態系を元の状態に戻せるだろうことが判明したんだとか…。
まぁ、どこまで本当かはよく分かりませんが、その程度で戻るなら、戻しましょうよ(笑)
ですが、研究グループは、再導入を実施する前に、いくつもの準備が必要であることを認めています。
再導入以前に、そもそも彼らを危機に陥れた密猟や生息地の喪失といった要因を解決しなければなりません。
そりゃそうですわな。
再導入しても、また密猟されたんじゃ意味がありません。
またエコリージョンは国境を跨って広がっているので、国際的な協力も不可欠となります。
今回の発見は、今年中国で開催される「国連生物多様性条約 第15回締約国会議(COP15)」における生物多様性保全へ向けた議論の材料となるそうです。
UNEPのジョー・ゴスリング氏は、やるべきことはあるとしながらも、各国が協調して努力すれば行動は可能であると述べています。
これは現実問題として、世界のどこでもすぐに実行に移せるというわけではありません。
たとえば、狩猟の圧力や十分なエサが存在するかなど、地域ごとに評価を行う必要があります。
それでも、緩和要因を管理すれば、大型哺乳類を回復させられる土地が世界にはまだまだ残されていることを示しています。
今の10年はきわめて重要な期間で、これを国連は「国連生態系回復の10年」と定めたそうです。
次の重要なステップは、国際社会や各国が大型哺乳類の回復を明示的な目標として掲げられるかどうか見守ることでしょう。
広範で効果的な自然の回復は、主要な保全団体と資金提供者によって支援された政府の協力があってこそ可能になりますからねぇ。
てなお話しですが、まぁスケールが大きすぎて、実現可能なのかどうかは分かりませんが、もし出来るなら、一日も早くやるべきでしょうね。
生態系ももちろんですが、地球は日ごとに病んでいってますしね。
地球はみんなのものですから、協力し合わないとね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院