2022年03月29日 [動物のこと]
ヘラジカとハクトウワシ
お疲れ様です。院長です。
3月29日の火曜日でございます。
3月もあと2日となり、春感満開でございますな。
てことで、今日のお話しは、まぁ動物ネタではあるんですが、色々と深い話になりますんで、サラッと読んでみてください。
日本にももちろんありますが、アメリカなどは非常に「狩猟」が盛んな国だと言われています。
で、その冬の狩猟シーズンにはおなじみの光景があるそうで、ハンターたちがヘラジカやシカを銃で撃ち、ワシたちがその残骸を食べるんだそうです。
ところが、こうした残骸を掃除する行為が、ワシたちにとって致命的な結果をもたらしているそうなんです。
2010年から2018年にかけての調査で、全米でもっとも一般的なワシの仲間、ハクトウワシとイヌワシが高い確率で鉛中毒に冒されていることがわかったそうなんです。
つまり、彼らがハンターに撃たれたシカの死骸を食べ、鉛を含む銃弾も一緒に飲み込んでしまったことを示しているんだそうです。
鉛の銃弾がシカに命中すると、細かい破片に砕けて体内に残ります。
米国地質調査所の野生生物学者で、この研究の共同執筆者でもあるトッド・カッツナー氏は語ります。
鉛弾の入った動物を食べたワシは、ほんの微小な鉛破片で弱っていくわけです。
全米38州の1200羽以上のワシの血液、骨、肝臓、羽毛を調査したところ、ハクトウワシの47%、イヌワシの46%に、慢性鉛中毒の兆候が見られたそうですからかなり深刻な状況といえるでしょう。
常に継続的に鉛にさらされたワシには障害が出たり、飛行中に衰弱したり、痙攣や麻痺を起こしたりするようです。
20年以上の間に、何千、何万ものワシが死んでいるのです。
と、カッツナー氏は語ります。
イヌワシもハクトウワシも、絶滅危惧種ではありません。
2009年以降、アメリカのハクトウワシの数は、7万2000羽から31万7000羽と4倍以上に増加しています。
ですが、アメリカのイヌワシは、3万羽前後と比較的少なく、減少の危機にあります。
専門家たちは、ワシが何十年も前から鉛にさらされてきたことは知っていたようなんです。
ワシがリハビリ施設に収容されてくることがよくあるようで、彼らは病気になっていて、レントゲンを撮ると、消化管の中に鉛の破片があるのがはっきりわかるそうなんです。
ですが、この研究が発表されるまで、米国のワシの鉛被害がどれくらい危険で、その範囲はどの程度なのか、具体的にはっきりしていませんでした。
アラスカからフロリダ、メイン州からカリフォルニア州まで、広範なサンプルを入手し、たところ、幼鳥よりも成鳥のほうが、慢性的な鉛中毒にかかっている率が高いということも分かったようです。
これは長く生きているほど、鉛にさらされる機会が多いからと考えられます。
しかし、中には急性鉛中毒を起こす鳥もいるで、高濃度の鉛にさらされると、短期間でも中毒になってしまうということです。
こうしたワシが生き延びたかどうかは、追跡していないようですが、急性鉛中毒に冒されたワシは、症状が出る前に急死してしまうこともあります。
急性鉛中毒は、ワシが魚やウサギ、リスなどの標準的なエサにあまりありつけなくなる冬によく見られるといいます。
冬期には、ハクトウワシやイヌワシのエサである動物が少なくなり、摂取の習慣も変わります。
つまり、より死骸を漁ることが多くなるのと言うわけなんですね。
今回の研究では、ワシ自身が直接撃たれて鉛中毒になったケースは少なく、その場合でも、鉛にさらされた可能性のある組織からのサンプルは採っていないそうです。
この研究発表から、多くのハンターが鉛弾が動物を中毒死させる可能性を知れば、すすんで鉛ではない弾に切り替えるのではないかと期待しているそうです。
カリフォルニア州魚類野生生物局はすでに、銅弾などの非鉛弾の使用をハンターに義務づけています。
ニューヨーク州環境保全局や、アラスカ州保健社会福祉局も、同様のことをハンターに啓発しているそうです。
てことらしいんですが…。
ここで普通に思いますよね。
そう。
狩猟がアカンのやろ?
鉛じゃない弾を使えって…。
これって、ヘラジカやシカは殺しても良いけど、ワシは保護しようって意味が分かりませんよねぇ。
もちろん、食べるためという名目があるなら仕方ない部分はあると思います。
ですが、多くはそうではなく、狩猟と言う「スポーツ」を楽しんでるわけですから、これはちょっとねぇ…。
鉛中毒でワシが死ぬのは止めるのに、ヘラジカが意味なく(もちろん全てではないでしょうし、狩猟後に食べる場合もあるでしょうけど)殺されるのはアリだと…。
この狩猟に関しては、動物愛護団体とかもスルーしてるんでしょうかね。
ま、きっと大人の事情があるんでしょうけど…。
てか、狩猟する人って、犬でも猫でも殺せるんでしょうかね。
わたくし院長の感覚でしたら、犬でも猫でもシカでも殺せませんし、殺したくないですけどね。
ま、個人の勝手な意見ですけど。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月29日の火曜日でございます。
3月もあと2日となり、春感満開でございますな。
てことで、今日のお話しは、まぁ動物ネタではあるんですが、色々と深い話になりますんで、サラッと読んでみてください。
日本にももちろんありますが、アメリカなどは非常に「狩猟」が盛んな国だと言われています。
で、その冬の狩猟シーズンにはおなじみの光景があるそうで、ハンターたちがヘラジカやシカを銃で撃ち、ワシたちがその残骸を食べるんだそうです。
ところが、こうした残骸を掃除する行為が、ワシたちにとって致命的な結果をもたらしているそうなんです。
2010年から2018年にかけての調査で、全米でもっとも一般的なワシの仲間、ハクトウワシとイヌワシが高い確率で鉛中毒に冒されていることがわかったそうなんです。
つまり、彼らがハンターに撃たれたシカの死骸を食べ、鉛を含む銃弾も一緒に飲み込んでしまったことを示しているんだそうです。
鉛の銃弾がシカに命中すると、細かい破片に砕けて体内に残ります。
米国地質調査所の野生生物学者で、この研究の共同執筆者でもあるトッド・カッツナー氏は語ります。
鉛弾の入った動物を食べたワシは、ほんの微小な鉛破片で弱っていくわけです。
全米38州の1200羽以上のワシの血液、骨、肝臓、羽毛を調査したところ、ハクトウワシの47%、イヌワシの46%に、慢性鉛中毒の兆候が見られたそうですからかなり深刻な状況といえるでしょう。
常に継続的に鉛にさらされたワシには障害が出たり、飛行中に衰弱したり、痙攣や麻痺を起こしたりするようです。
20年以上の間に、何千、何万ものワシが死んでいるのです。
と、カッツナー氏は語ります。
イヌワシもハクトウワシも、絶滅危惧種ではありません。
2009年以降、アメリカのハクトウワシの数は、7万2000羽から31万7000羽と4倍以上に増加しています。
ですが、アメリカのイヌワシは、3万羽前後と比較的少なく、減少の危機にあります。
専門家たちは、ワシが何十年も前から鉛にさらされてきたことは知っていたようなんです。
ワシがリハビリ施設に収容されてくることがよくあるようで、彼らは病気になっていて、レントゲンを撮ると、消化管の中に鉛の破片があるのがはっきりわかるそうなんです。
ですが、この研究が発表されるまで、米国のワシの鉛被害がどれくらい危険で、その範囲はどの程度なのか、具体的にはっきりしていませんでした。
アラスカからフロリダ、メイン州からカリフォルニア州まで、広範なサンプルを入手し、たところ、幼鳥よりも成鳥のほうが、慢性的な鉛中毒にかかっている率が高いということも分かったようです。
これは長く生きているほど、鉛にさらされる機会が多いからと考えられます。
しかし、中には急性鉛中毒を起こす鳥もいるで、高濃度の鉛にさらされると、短期間でも中毒になってしまうということです。
こうしたワシが生き延びたかどうかは、追跡していないようですが、急性鉛中毒に冒されたワシは、症状が出る前に急死してしまうこともあります。
急性鉛中毒は、ワシが魚やウサギ、リスなどの標準的なエサにあまりありつけなくなる冬によく見られるといいます。
冬期には、ハクトウワシやイヌワシのエサである動物が少なくなり、摂取の習慣も変わります。
つまり、より死骸を漁ることが多くなるのと言うわけなんですね。
今回の研究では、ワシ自身が直接撃たれて鉛中毒になったケースは少なく、その場合でも、鉛にさらされた可能性のある組織からのサンプルは採っていないそうです。
この研究発表から、多くのハンターが鉛弾が動物を中毒死させる可能性を知れば、すすんで鉛ではない弾に切り替えるのではないかと期待しているそうです。
カリフォルニア州魚類野生生物局はすでに、銅弾などの非鉛弾の使用をハンターに義務づけています。
ニューヨーク州環境保全局や、アラスカ州保健社会福祉局も、同様のことをハンターに啓発しているそうです。
てことらしいんですが…。
ここで普通に思いますよね。
そう。
狩猟がアカンのやろ?
鉛じゃない弾を使えって…。
これって、ヘラジカやシカは殺しても良いけど、ワシは保護しようって意味が分かりませんよねぇ。
もちろん、食べるためという名目があるなら仕方ない部分はあると思います。
ですが、多くはそうではなく、狩猟と言う「スポーツ」を楽しんでるわけですから、これはちょっとねぇ…。
鉛中毒でワシが死ぬのは止めるのに、ヘラジカが意味なく(もちろん全てではないでしょうし、狩猟後に食べる場合もあるでしょうけど)殺されるのはアリだと…。
この狩猟に関しては、動物愛護団体とかもスルーしてるんでしょうかね。
ま、きっと大人の事情があるんでしょうけど…。
てか、狩猟する人って、犬でも猫でも殺せるんでしょうかね。
わたくし院長の感覚でしたら、犬でも猫でもシカでも殺せませんし、殺したくないですけどね。
ま、個人の勝手な意見ですけど。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院