2022年01月20日 [色々なこと]
カンバック冥王星
お疲れ様です。院長です。
1月20日の木曜日でございます。
1月も20日まできましたねぇ…。
ここから2月が冬本番ですなぁ。
よくわたくし院長、冬の前半、後半てな表現をするんですが、後半はイベントもなく、ただ寒いだけと…。
ですが、冬は空が澄んでますよね。
この空気が濁っているか澄んでいるかは、空気中に含まれている水蒸気やちりなどが多いか少ないかによります。
冬は夏に比べて気温も低く、対流活動も弱いことから空気中の水蒸気やちりなどが少なく、このため冬の空は夏の空より澄んで見えるわけですな。
てな冬の空、今日は天体ネタでもいってみましょう。
以前、このブログでも2018年に取り上げたネタなんですが、主役は「冥王星」でございます。
「冥王星」…。
我々世代の人間なら、冥王星が「惑星」だった頃の事は覚えてらっしゃると思います。
子供の頃、太陽系の惑星を、「水・金・地・火・木・土・天・海…」と覚えましたからね。
で、この惑星、「冥王星」が惑星から外されたのが、2006年のことでした。
で、前回このブログでも、この「冥王星」を惑星に返り咲かそうと言う動きがあるって話をしたんですが、今日も同じく、カンバック「冥王星」なお話しです。
冥王星が再び惑星の地位に返り咲くかもしれません。
それどころか、他にも惑星に格上げされる天体もあるかもしれないって事らしいんです。
米セントラル・フロリダ大学の研究グループが、惑星に関する数世紀分の文献を調査したところ、冥王星を降格させた決定は、天文学と占星術などが混ざった非常に古い定義に基づいていることが明らかになったそうなんです。
一刻も早く、惑星に関する正確な定義を作るべきであると天文学者らは主張しています。
2006年、国際天文学連合(IAU)が新しい惑星の定義を採用したことで、それまで惑星とされてきた冥王星は「準惑星」に降格されたわけなんです。
天文学の父、ガリレオは、ある天体が惑星であるかどうかは、主に「地質活動の有無」によって決めるべきだと考えました。
今回の研究によると、この定義はガリレオが生きた1600年代から1900年代初頭まで一貫して採用されてきたのだそうです。
ところが...
発表される惑星科学の論文が少なくなり、暦(カレンダー)の印刷部数が伸びるにつれて、状況が変わりはじめます。
セントラル・フロリダ大学のフィリップ・メッツガー氏は、「イギリスとアメリカでは、どの家庭にも1冊配れるくらい暦が印刷されるようになりました」と、声明で当時の状況を説明しています。
歴史的には重要な期間です。
この時期、太陽が地球を周る天動説ではなく、地球が太陽を周っているという地動説が徐々に浸透し、ようやく定着していったのです。
ところが、その過程で、ガリレオが定義する「地質活動の有無」に決まる惑星の定義が、占星術的な惑星の概念に捻じ曲げられてしまったようなんです。
それ以前のガリレオの定義に照らすのなら、衛星や小惑星の中にも惑星になれそうなものがあるんだとか…。
ところが、未来を占う占星術にとっては、惑星の数は決まっていた方が都合がよかったようなんです。
それは、占星術まじりの天気予報を掲載する暦にとっても同様でした。
こうしてガリレオの定義は追いやられはじめるわけです。
惑星の定義は、活発な地質活動、あるいは生命や文明が存在する可能性といった、複雑なものではなくなり、かわって、太陽周囲の理想的な軌道という単純なもので定義されました。
それでも1900年代初頭から米ソが宇宙開発競争を繰り広げた1960年代までは、冥王星は惑星としての地位を維持していました。
しかし学会の意向には逆らえず、2006年、国際天文学連合が新しい惑星の定義を採用したことで、ついに冥王星は準惑星に格下げされました。
冥王星が降格した主な理由は、新しい惑星の定義にある「軌道からほかの天体を排除している」という条件です。
冥王星はこれを満たしていなかったんですね。
ところが、今回の歴史的な文献の調査では、過去にこの条件が使われた試しがほとんどないことが明らかになっています。
それなのに、惑星の分類にきわめて大きな影響を与えることになってしまったわけなんです。
メッツガー氏らは、このような条件を追加したのは間違いだったと主張しています。
もしメッツガー氏らの主張が国際天文学連合に受け入れられれば、冥王星が惑星の座に返り咲くだけの話では終わらないんです。
というのも、ガリレオの定義によるならば、現在は8つあるとされる太陽系の惑星が、12個に増える可能性があるからだそうです。
ですが、今のところ、冥王星が再昇格するという正式なニュースは聞こえてきていません。
しかし、少なくとも今回の研究は、惑星というものが永遠普遍の存在ではなく、多分に人間の事情が入り込んだ分類上のものであるという事実を示唆しているかのようですね。
まぁ、もし、惑星復帰となり、新たな惑星が増えますよなんてことになったら、色々大変ですわなぁ…。
ですが、地球をふくめ、宇宙と言うものが不変ではないことは、もう周知の事実なんですから、こういった「惑星」に対する変動が頻繁にあったとしても、それはそれで当たり前な気もします。
惑星だって太陽だって、寿命もあるわけですしね。
まぁ、冥王星が惑星かどうかで、我々の生活になにか影響があるわけではないでしょうけど、気にはなりますよね。
この論争も決着があるのかどうか…。
見守っていきたいと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月20日の木曜日でございます。
1月も20日まできましたねぇ…。
ここから2月が冬本番ですなぁ。
よくわたくし院長、冬の前半、後半てな表現をするんですが、後半はイベントもなく、ただ寒いだけと…。
ですが、冬は空が澄んでますよね。
この空気が濁っているか澄んでいるかは、空気中に含まれている水蒸気やちりなどが多いか少ないかによります。
冬は夏に比べて気温も低く、対流活動も弱いことから空気中の水蒸気やちりなどが少なく、このため冬の空は夏の空より澄んで見えるわけですな。
てな冬の空、今日は天体ネタでもいってみましょう。
以前、このブログでも2018年に取り上げたネタなんですが、主役は「冥王星」でございます。
「冥王星」…。
我々世代の人間なら、冥王星が「惑星」だった頃の事は覚えてらっしゃると思います。
子供の頃、太陽系の惑星を、「水・金・地・火・木・土・天・海…」と覚えましたからね。
で、この惑星、「冥王星」が惑星から外されたのが、2006年のことでした。
で、前回このブログでも、この「冥王星」を惑星に返り咲かそうと言う動きがあるって話をしたんですが、今日も同じく、カンバック「冥王星」なお話しです。
冥王星が再び惑星の地位に返り咲くかもしれません。
それどころか、他にも惑星に格上げされる天体もあるかもしれないって事らしいんです。
米セントラル・フロリダ大学の研究グループが、惑星に関する数世紀分の文献を調査したところ、冥王星を降格させた決定は、天文学と占星術などが混ざった非常に古い定義に基づいていることが明らかになったそうなんです。
一刻も早く、惑星に関する正確な定義を作るべきであると天文学者らは主張しています。
2006年、国際天文学連合(IAU)が新しい惑星の定義を採用したことで、それまで惑星とされてきた冥王星は「準惑星」に降格されたわけなんです。
天文学の父、ガリレオは、ある天体が惑星であるかどうかは、主に「地質活動の有無」によって決めるべきだと考えました。
今回の研究によると、この定義はガリレオが生きた1600年代から1900年代初頭まで一貫して採用されてきたのだそうです。
ところが...
発表される惑星科学の論文が少なくなり、暦(カレンダー)の印刷部数が伸びるにつれて、状況が変わりはじめます。
セントラル・フロリダ大学のフィリップ・メッツガー氏は、「イギリスとアメリカでは、どの家庭にも1冊配れるくらい暦が印刷されるようになりました」と、声明で当時の状況を説明しています。
歴史的には重要な期間です。
この時期、太陽が地球を周る天動説ではなく、地球が太陽を周っているという地動説が徐々に浸透し、ようやく定着していったのです。
ところが、その過程で、ガリレオが定義する「地質活動の有無」に決まる惑星の定義が、占星術的な惑星の概念に捻じ曲げられてしまったようなんです。
それ以前のガリレオの定義に照らすのなら、衛星や小惑星の中にも惑星になれそうなものがあるんだとか…。
ところが、未来を占う占星術にとっては、惑星の数は決まっていた方が都合がよかったようなんです。
それは、占星術まじりの天気予報を掲載する暦にとっても同様でした。
こうしてガリレオの定義は追いやられはじめるわけです。
惑星の定義は、活発な地質活動、あるいは生命や文明が存在する可能性といった、複雑なものではなくなり、かわって、太陽周囲の理想的な軌道という単純なもので定義されました。
それでも1900年代初頭から米ソが宇宙開発競争を繰り広げた1960年代までは、冥王星は惑星としての地位を維持していました。
しかし学会の意向には逆らえず、2006年、国際天文学連合が新しい惑星の定義を採用したことで、ついに冥王星は準惑星に格下げされました。
冥王星が降格した主な理由は、新しい惑星の定義にある「軌道からほかの天体を排除している」という条件です。
冥王星はこれを満たしていなかったんですね。
ところが、今回の歴史的な文献の調査では、過去にこの条件が使われた試しがほとんどないことが明らかになっています。
それなのに、惑星の分類にきわめて大きな影響を与えることになってしまったわけなんです。
メッツガー氏らは、このような条件を追加したのは間違いだったと主張しています。
もしメッツガー氏らの主張が国際天文学連合に受け入れられれば、冥王星が惑星の座に返り咲くだけの話では終わらないんです。
というのも、ガリレオの定義によるならば、現在は8つあるとされる太陽系の惑星が、12個に増える可能性があるからだそうです。
ですが、今のところ、冥王星が再昇格するという正式なニュースは聞こえてきていません。
しかし、少なくとも今回の研究は、惑星というものが永遠普遍の存在ではなく、多分に人間の事情が入り込んだ分類上のものであるという事実を示唆しているかのようですね。
まぁ、もし、惑星復帰となり、新たな惑星が増えますよなんてことになったら、色々大変ですわなぁ…。
ですが、地球をふくめ、宇宙と言うものが不変ではないことは、もう周知の事実なんですから、こういった「惑星」に対する変動が頻繁にあったとしても、それはそれで当たり前な気もします。
惑星だって太陽だって、寿命もあるわけですしね。
まぁ、冥王星が惑星かどうかで、我々の生活になにか影響があるわけではないでしょうけど、気にはなりますよね。
この論争も決着があるのかどうか…。
見守っていきたいと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院