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2022年01月10日 [色々なこと]

プラスチックとアメリカ

お疲れ様です。院長です。

1月10日の月曜日でございます。

正月明けの三連休ということで、今日は成人の日ですな。

我々世代には、成人の日と言うと1月15日ってインプットされてしまってますんで、何となく違和感しかないけどね。

今日は各地で成人式が行われてるんでしょうか?

あんまり興味がないんで知らないんですが、近頃でも若人が大暴れしたりしてるんですかね(笑)

まぁ、エネルギーが余ってるのは仕方ないですが、使う方向を間違えないようにね。

では今日のネタは、ずっと問題だと言われながら、なかなか方向性が定まらない、プラスチック問題についてのお話しです。

今や、あらゆる形やサイズのプラスチック廃棄物が、世界中の海にあふれている状況です。

海岸、魚の体内、北極海の氷にまで、いたるところに広がっています。

最新の報告によると、その最大の元凶はアメリカだということが明らかになったんだとか…。

世界的にみても、米国はあらゆるプラスチック工業製品や消費財の先駆物質であるプラスチック樹脂をかなりの割合で産出しています。

そして、毎年何十億ドルというプラスチック製品を輸出入しています。

国民ひとり当たりのプラスチック廃棄物排出量は、公害関連問題でやり玉にあげられることの多い中国よりも、米国のほうが圧倒的に多いそうなんです。

このたびの調査結果は、2020年に発表された研究に基づくもので、他国に出荷されたプラスチックが不当に処理されたりしている事実などを含め、米国が世界最大のプラスチック廃棄物発生源であると結論づけています。

人口3.3億人のアメリカが、約14億人の中国やインドよりもプラスチックごみを排出しているという事実はさすがにねぇ…。

まぁ、だからと言ってアメリカが全部悪いってわけでもないですが、実際に、米国の家庭ごみで出されるプラスチックのうち、リサイクルされる率はほんのわずかにすぎません。

研究では、米国の現行のリサイクスシステムは、プラスチック廃棄物の多様性、複雑性、量に対処するのに、まったく不十分であるとしています。

プラスチック汚染が海洋生態系に与える影響を調べている研究者は、この報告書の結論は、海洋プラスチック汚染を減らすための長い道のりの重要な第一歩とみています。

まぁアメリカが一番多いと言う事は置いておいても、一刻も早くプラスチック汚染危機を減らすために、具体的で実行可能な目標と提言が必要となってきます。

研究者たちが、海洋プラスチック汚染を記録し始めたのは、1960年代後半から1970年代前半のことです。

2000年代始めに海洋学者のチャールズ・ムーアが太平洋ごみベルトに注目したことで、この問題に対する社会的、科学的関心が高まりました。

太平洋ごみベルトとは、海流によって運ばれた浮遊するプラスチックごみが北太平洋中央部に集中して、何千マイルにもわたるベルトのようになってしまっている水域のことで、現在、こうしたプラスチックごみの集中水域は、南太平洋、南北大西洋、インド洋などでも見られます。

当然のことながら、プラスチックは海洋食物網の中にも入り込んでいます。

700種以上の海産生物がプラスチックを飲み込んでしまい、そのうち200種類以上の魚が人間の口にも入っているそうなんです。

人間もまた、飲み物や食べ物が入っている包装材に混入したプラスチックの破片を摂取したり、家庭内ダストに含まれるマイクロプラスチックの粒子を吸い込んだりしています。

微細なプラスチックの摂取が、公衆衛生にとってどんな意味をもつのか、専門家たちが評価し始めたばかりです。

これまでの研究では、プラスチックが関係する化学物質にさらされると、私たちの体のさまざまな機能を統制してくれるホルモンに影響を与え、子供の発達障害を引き起こしたり、肥満を助長して代謝プロセスを変えてしまう可能性が示唆されています。

このまま現在のペースでプラスチックが海洋に投棄され続けると、2050年までに魚の数を上回ってしまうと、専門家たちは見積もっているんだそうです。

ですが当然、アメリカ国内でも解決すべき問題として認識されており、提案されている海洋ごみプログラム資金は、2022年度には900万ドルまで増加し、正しい方向に向かう第一歩となっています。

とはいえ、海洋プラスチックごみ問題を解決するためには、一国がどうこうして解決できる問題でもありません。

そして民間企業もまた、プラスチックの使用や廃棄を減らすのに重要な役割を担っています。

企業や産業が、海洋プラスチック廃棄物の蓄積に対する責任を明確化し、解決に向けての明確なアクションを示す必要があるわけです。

まぁ、簡単に言うと、我々一消費者は、売ってるものを買ってきて、それがゴミになったら廃棄するだけです。

もちろん、分別してゴミ出しするってのは当たり前としても、実際これ以上出来ることはない気もします。

ですから、プラスチック製品を作らない、使用しないってのが一番の近道と思うんですが、それもなかなか難しい問題なんでしょうねぇ。

利便性を追求してきたのも我々ですし、やはりここは少し不便に戻って、プラスチック製品を根こそぎ廃止してしまう方向が一番なんじゃないでしょうかね。

今、生きてる我々は大丈夫だとしても、このままいけば、何代か先の世代に確実に深刻な健康被害が出ると思われます。

もちろん、人間だけの問題ではないですしね。

この問題、温暖化と共に、最優先事項とするべきでしょう。

世界中の偉い人、よろしく頼みますよ。

ではまた〜。







京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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