2021年10月14日 [からだのこと]
代謝と年齢
お疲れ様です。院長です。
10月14日の木曜日でございます。
10月もここまでくるとさらに秋って感じがしてまいりますね。
ここ数年、秋がない位、暑かったですから、なんだか久々な秋って感じです。
では、今日のネタですが、時に常識と思われていたことが、間違っていたってことがあります。
今日のお話しも、そんな常識を覆すかもしれないお話しです。
中年になってくると、どうも脂肪が落ちにくい、痩せにくくなった、また太りやすくなったと感じる人は多いでしょう。
これは、一般的に、年齢と共に「代謝」が落ちるからだと考えられています。
代謝は、生物体がエネルギーなどを外部から取り込み、体内で化学的に変化させ、不用なものを消費する反応のことなんですが、年を取ると代謝が落ち、肥満や便秘の原因になると…。
ですが最新の研究によると、20歳から60歳まで人体の代謝率はほとんど変わらないという結果が出たそうなんです。
若い頃はスリムでも、年齢を重ねると太るというのは代謝のせいではないかもしれないんですね。
この研究を行ったアメリカ、デューク大学のハーマン・ポンツァー氏は、「人は太った原因を代謝の低下のせいにしがちですが、それは違うようです。
人口レベルの広い視点から見れば、代謝は成人してからも安定しています」とコメントしています。
これまでの人体の代謝(エネルギー消費)に関する研究は、呼吸・消化・血液の循環といった生命維持機能のために消費されるエネルギーに焦点を当ててきました。
しかしポンツァー氏らによると、それは1日に消費されるカロリーの5〜7割程度でしかないのだそうです。
そうした研究では、学校や職場での作業、日頃の家事、あるいはただソワソワするだけといった、体を動かすために使われるもろもろのエネルギーを考慮してこなかったわけです。
また大人になって体が大きくなれば、それだけ細胞が増えることになります。
その分エネルギーの消費量も増えますが、これも無視されてきました。
そこでそうした無視されてきたエネルギー消費も調べるために、今回の研究では「二重標識水法」という検査が行われたそうなんです。
これは、飲んだ水に含まれる「重水素」と「酸素同位体」の変化を尿検査で調べ、そこからエネルギー消費量を算出するやり方なんだとか…。
世界29か国の6600名(生後8日から95歳)を対象に、年齢に応じた人体のエネルギー消費量を調べたところ、一生のうちでもっとも大量にエネルギーが消費されているのは1歳のときだったそうです。
なんと生まれたばかりの新生児でもすでに大人並みのエネルギーを消費しているんですね。
それが1年後には3倍にも増加します。
体の大きさから想定されるエネルギー消費量より、50%も多いんです。
その時期の子供がグングン成長していることを考えれば納得ではありますね。
乳児の脳では新しい結合が活発に作られ、免疫系も発達します。
ポンツァー氏によれば、ただ新しい細胞が増えるだけでなく、細胞の活動の仕方が大人とは違うようなんですね。
で、それ以降、エネルギー消費は毎年3%ずつ低下するそうです。
ですが、それも20歳になる頃にはほぼ安定するようになり、その水準が60歳まで続くそうなんです。
そして60歳になると再び代謝が低下し始めます。
ですがそれも毎年0.7%ずつでしかないので、比較的ゆっくりとした衰えといえるでしょう。
90歳の時点では、体の大きさから想定されるエネルギー消費量よりも25%少なくなるんだとか…。
また意外にも女性と男性とでこのパターンに違いはなかったそうです。
妊娠すればお腹の中で子供が育つので、それだけエネルギーが必要になるとも考えられるんですが、それもなかったそうです。
子供が単純に体の小さな大人ではないことは、分かっていた話しですが、今回の研究からは、代謝の点で見てもまるで違う存在なのだということがわかります。
今後、幼児や思春期の若者の代謝の違いを考慮したうえで、薬や食事のガイドラインを設けることが大切になるだろうとのことです。
また、この結果が正しいのだとすれば、太ってしまったのは歳のせいではなく、日々の不摂生の積み重ねが理由ということになりますよね。
お腹が気になる人は、歳だからなどと言い訳しないで、自分の生活習慣を見つめ直してみるといいかもしれないですねぇ。
わたくし院長も、もう50代ですから、やはり若い頃とは同じじゃないと感じていたんですが、これも間違いなんでしょうかねぇ。
個人的な見解としては、ある程度の年齢(50代以上)になると、代謝云々の前に、死期が近付くにつれ、生存本能が働き、代謝は変わらずとも、身体が脂肪を蓄積しようとするんじゃないかと感じています。
死期が近付くという事は、それだけ身体が衰えるという事で、本能的に、栄養を取りこんでおいて、少しでも長く生きようとするんじゃないかと…
この理屈でいくと、身体についた脂肪も落ちにくくなるってのも、矛盾しませんしね。
寿命がドンドン伸びてるわけですから、やはり死ぬまで健康でいたいわけで、それにはやはり自己管理が必要でしょう。
適度な運動と、控えめな栄養(笑)
これは代謝に関わらず、気をつけるべきでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月14日の木曜日でございます。
10月もここまでくるとさらに秋って感じがしてまいりますね。
ここ数年、秋がない位、暑かったですから、なんだか久々な秋って感じです。
では、今日のネタですが、時に常識と思われていたことが、間違っていたってことがあります。
今日のお話しも、そんな常識を覆すかもしれないお話しです。
中年になってくると、どうも脂肪が落ちにくい、痩せにくくなった、また太りやすくなったと感じる人は多いでしょう。
これは、一般的に、年齢と共に「代謝」が落ちるからだと考えられています。
代謝は、生物体がエネルギーなどを外部から取り込み、体内で化学的に変化させ、不用なものを消費する反応のことなんですが、年を取ると代謝が落ち、肥満や便秘の原因になると…。
ですが最新の研究によると、20歳から60歳まで人体の代謝率はほとんど変わらないという結果が出たそうなんです。
若い頃はスリムでも、年齢を重ねると太るというのは代謝のせいではないかもしれないんですね。
この研究を行ったアメリカ、デューク大学のハーマン・ポンツァー氏は、「人は太った原因を代謝の低下のせいにしがちですが、それは違うようです。
人口レベルの広い視点から見れば、代謝は成人してからも安定しています」とコメントしています。
これまでの人体の代謝(エネルギー消費)に関する研究は、呼吸・消化・血液の循環といった生命維持機能のために消費されるエネルギーに焦点を当ててきました。
しかしポンツァー氏らによると、それは1日に消費されるカロリーの5〜7割程度でしかないのだそうです。
そうした研究では、学校や職場での作業、日頃の家事、あるいはただソワソワするだけといった、体を動かすために使われるもろもろのエネルギーを考慮してこなかったわけです。
また大人になって体が大きくなれば、それだけ細胞が増えることになります。
その分エネルギーの消費量も増えますが、これも無視されてきました。
そこでそうした無視されてきたエネルギー消費も調べるために、今回の研究では「二重標識水法」という検査が行われたそうなんです。
これは、飲んだ水に含まれる「重水素」と「酸素同位体」の変化を尿検査で調べ、そこからエネルギー消費量を算出するやり方なんだとか…。
世界29か国の6600名(生後8日から95歳)を対象に、年齢に応じた人体のエネルギー消費量を調べたところ、一生のうちでもっとも大量にエネルギーが消費されているのは1歳のときだったそうです。
なんと生まれたばかりの新生児でもすでに大人並みのエネルギーを消費しているんですね。
それが1年後には3倍にも増加します。
体の大きさから想定されるエネルギー消費量より、50%も多いんです。
その時期の子供がグングン成長していることを考えれば納得ではありますね。
乳児の脳では新しい結合が活発に作られ、免疫系も発達します。
ポンツァー氏によれば、ただ新しい細胞が増えるだけでなく、細胞の活動の仕方が大人とは違うようなんですね。
で、それ以降、エネルギー消費は毎年3%ずつ低下するそうです。
ですが、それも20歳になる頃にはほぼ安定するようになり、その水準が60歳まで続くそうなんです。
そして60歳になると再び代謝が低下し始めます。
ですがそれも毎年0.7%ずつでしかないので、比較的ゆっくりとした衰えといえるでしょう。
90歳の時点では、体の大きさから想定されるエネルギー消費量よりも25%少なくなるんだとか…。
また意外にも女性と男性とでこのパターンに違いはなかったそうです。
妊娠すればお腹の中で子供が育つので、それだけエネルギーが必要になるとも考えられるんですが、それもなかったそうです。
子供が単純に体の小さな大人ではないことは、分かっていた話しですが、今回の研究からは、代謝の点で見てもまるで違う存在なのだということがわかります。
今後、幼児や思春期の若者の代謝の違いを考慮したうえで、薬や食事のガイドラインを設けることが大切になるだろうとのことです。
また、この結果が正しいのだとすれば、太ってしまったのは歳のせいではなく、日々の不摂生の積み重ねが理由ということになりますよね。
お腹が気になる人は、歳だからなどと言い訳しないで、自分の生活習慣を見つめ直してみるといいかもしれないですねぇ。
わたくし院長も、もう50代ですから、やはり若い頃とは同じじゃないと感じていたんですが、これも間違いなんでしょうかねぇ。
個人的な見解としては、ある程度の年齢(50代以上)になると、代謝云々の前に、死期が近付くにつれ、生存本能が働き、代謝は変わらずとも、身体が脂肪を蓄積しようとするんじゃないかと感じています。
死期が近付くという事は、それだけ身体が衰えるという事で、本能的に、栄養を取りこんでおいて、少しでも長く生きようとするんじゃないかと…
この理屈でいくと、身体についた脂肪も落ちにくくなるってのも、矛盾しませんしね。
寿命がドンドン伸びてるわけですから、やはり死ぬまで健康でいたいわけで、それにはやはり自己管理が必要でしょう。
適度な運動と、控えめな栄養(笑)
これは代謝に関わらず、気をつけるべきでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院