2021年10月05日 [動物のこと]
ヒキガエルと鬱病
お疲れ様です。院長です。
10月5日の火曜日でございます。
わたくし院長が、子供の頃はやはり今より、虫や小動物を見かけることも多く、カエルなんてのも日常的に見かけたもんです。
ですが、ここ最近じゃ街中に住んでると見なくなりましたねぇ。
まぁ、別にカエルが好きってわけでもないんですが、今日のネタはそんな「カエル」に関するお話しです。
カエルと一言で言っても、色んな種類がおりますよね。
まぁ、一般的な「アマガエル」、「アカガエル」なんかは比較的目にすることもありましたが、「ヒキガエル」とか「トノサマガエル」なんかは少々大型で、あまり出没しません。
ちなみに食用にされる「ウシガエル」ってのは、田んぼなんかでゴエゴエ鳴いてますが、彼らは外来種らしく、アメリカから食用として輸入され、繁殖を試みたようなんですが、日本ではカエルを食べると言う習慣が根付かず、そのまま自然繁殖していったそうです。
てなカエルうんちくから、今日の本題ですが、今日の主役はウシガエルではなく、「ヒキガエル」でございます。
ヒキガエルが分泌するハッピーになれる幻覚成分が、うつ病の治療薬として有望視されているというお話しです。
ハッピーになれる幻覚成分…。
まぁ、正確にはヒキガエルが持つ猛毒に含まれる成分なんですが、敵にこの成分で幻覚を引き起こさせてその間に逃げるって言う、ヒキガエルの武器なわけですね。
で、この幻覚成分が、近い将来、うつ病の治療薬として有望なんじゃないかと研究されてるわけですよ。
ここ数十年使用されている抗うつ剤の効果は思っていたほど上がっていないといいます。
うつ病を抱える人は世界で2億6400万人以上いるともいわれていますが、その約3分の1が抗うつ剤が効いていないという調査結果もあるそうです。
そしてこのうつ病、現在では罹患者が急増してるんだとか…。
まぁ、コロナもあって将来も不安ですし、今現在、経済が逼迫してるって人も多いでしょうし、理解は出来ますな。
そこで今、新たに注目されているのが、サイケデリック療法(幻覚療法)なわけです。
1960年代初期に登場した療法なんですが、副作用が少なく、効果の高い幻覚成分としてヒキガエルに含まれる有効成分が注目されているわけです。
「サイケデリック療法」(幻覚療法)は、LSDやマジックマッシュルームといった幻覚剤を医療に利用しようという試みです。
その始まりは、1960年代前半にアメリカの心理学者ティモシー・レアリー博士が行った「ハーバード・シロシビン計画」とされています。
シロシビンはマジックマッシュルームに含まれる幻覚性化合物です。
しかし、その後まもなくシロビシンに対する強い批判が起こり、安全性や正当性が懸念されたことから中止となったんですが、最近になってその見方が変化してきました。
2018年、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、ついにシロシビンを「画期的治療法」と位置付けました。
深刻な症状の潜在的治療効果が認められ、薬品の審査と開発の迅速化が許可されたわけなんです。
当然ながら、その後サイケデリック療法の研究は加速するわけです。
たとえば英インペリアル・カレッジ・ロンドンや米ジョンズ・ホプキンス大学などがこの分野で研究を進めているほか、最近では英国のサイケデリック療法企業Compass Pathways社が米国の株式市場に上場を果たしたんだとか…。
これまでサイケデリック療法の研究で主に扱われてきたのは、エクスタシー、ケタミン、シロシビンといった幻覚剤でした。
なんか、聞いてるだけでアカンイメージしかない薬剤達ですが、何でも使いようなんでしょうねぇ…。
しかし今回、英国の新興企業ベックリー・サイテック社(Beckley Psytech)が、8000万ドル(約87億円)の資金を調達することに成功した幻覚剤は、ヒキガエルの毒に含まれる幻覚性化合物です。
アメリカ南西部からメキシコにかけて広がるソノラ砂漠に生息する「コロラドリバーヒキガエル(Incilius alvarius)」は毒を分泌する耳腺が大きく発達しており、背中の皮膚の腺からアルカロイド系の猛毒を分泌します。
このヒキガエルを襲った犬は麻痺して死にいたることもあるんだとか…。
その毒の中に含まれる、「5-MeO-DMT(5-メトキシ-N,N-ジメチルトリプタミン)」という化合物は強力な幻覚作用があり、一度吸引すると1か月もハッピーな気分でいられる強力な幻覚剤であることが知られているそうなんですが、その効果をうつ病の治療に利用しようというわけなんです。
てより、1ヶ月もハッピーな気分でいられる化合物って…
是非、摂取したい(笑)
ですけど、これ、薬効が切れたら、凄まじく落ちるんじゃ…。
これなしではいられない身体になりそうで怖いですよねぇ(笑)
ベックリー・サイテック社の最高経営責任者コスモ・フィールディング・メレン氏によると、同社が5-MeO-DMTに注目するのは治療費の大幅な削減を期待できるからだそうです。
シロシビンを使った臨床研究では、治療が難しいうつ病の治療に大きな効果があることが示されています。
しかしシロシビンを使うと5〜8時間その効果が持続するために、その間治療者が付き添わなければならなくなります。
一方、5-MeO-DMTの場合、同程度の治療効果を期待できながら、治療は1時間だけで済むそうなんです。
治療時間が短縮されれば、治療費が安くなるだけでなく、医師や患者の負担軽減にもつながるわけですね。
くわえて、シロシビンやLSDに比べて視覚的な作用が少ないことも、5-MeO-DMTが治療に向いている理由であるといいます。
サイケデリック療法の有効性や安全性についてはかなり期待が持てるそうで、現在処方されている抗うつ剤が効かないという患者にとっては待ち望むものとなるかもしれないということです。
使い方次第では毒が薬にもなります。
自然界には毒にも薬にもなる成分が数多く存在しているわけなんですね。
ちなみに人間も、毒遺伝子を持っているそうなんですが、毒を使う必要性がなかったため発達しなかったそうです。
確かに、人間には必要な場面がないですもんね。
にしても、1ヶ月ハッピーになれる薬…
そこにとんでもなく、興味が魅かれてしまいましたよ(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月5日の火曜日でございます。
わたくし院長が、子供の頃はやはり今より、虫や小動物を見かけることも多く、カエルなんてのも日常的に見かけたもんです。
ですが、ここ最近じゃ街中に住んでると見なくなりましたねぇ。
まぁ、別にカエルが好きってわけでもないんですが、今日のネタはそんな「カエル」に関するお話しです。
カエルと一言で言っても、色んな種類がおりますよね。
まぁ、一般的な「アマガエル」、「アカガエル」なんかは比較的目にすることもありましたが、「ヒキガエル」とか「トノサマガエル」なんかは少々大型で、あまり出没しません。
ちなみに食用にされる「ウシガエル」ってのは、田んぼなんかでゴエゴエ鳴いてますが、彼らは外来種らしく、アメリカから食用として輸入され、繁殖を試みたようなんですが、日本ではカエルを食べると言う習慣が根付かず、そのまま自然繁殖していったそうです。
てなカエルうんちくから、今日の本題ですが、今日の主役はウシガエルではなく、「ヒキガエル」でございます。
ヒキガエルが分泌するハッピーになれる幻覚成分が、うつ病の治療薬として有望視されているというお話しです。
ハッピーになれる幻覚成分…。
まぁ、正確にはヒキガエルが持つ猛毒に含まれる成分なんですが、敵にこの成分で幻覚を引き起こさせてその間に逃げるって言う、ヒキガエルの武器なわけですね。
で、この幻覚成分が、近い将来、うつ病の治療薬として有望なんじゃないかと研究されてるわけですよ。
ここ数十年使用されている抗うつ剤の効果は思っていたほど上がっていないといいます。
うつ病を抱える人は世界で2億6400万人以上いるともいわれていますが、その約3分の1が抗うつ剤が効いていないという調査結果もあるそうです。
そしてこのうつ病、現在では罹患者が急増してるんだとか…。
まぁ、コロナもあって将来も不安ですし、今現在、経済が逼迫してるって人も多いでしょうし、理解は出来ますな。
そこで今、新たに注目されているのが、サイケデリック療法(幻覚療法)なわけです。
1960年代初期に登場した療法なんですが、副作用が少なく、効果の高い幻覚成分としてヒキガエルに含まれる有効成分が注目されているわけです。
「サイケデリック療法」(幻覚療法)は、LSDやマジックマッシュルームといった幻覚剤を医療に利用しようという試みです。
その始まりは、1960年代前半にアメリカの心理学者ティモシー・レアリー博士が行った「ハーバード・シロシビン計画」とされています。
シロシビンはマジックマッシュルームに含まれる幻覚性化合物です。
しかし、その後まもなくシロビシンに対する強い批判が起こり、安全性や正当性が懸念されたことから中止となったんですが、最近になってその見方が変化してきました。
2018年、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、ついにシロシビンを「画期的治療法」と位置付けました。
深刻な症状の潜在的治療効果が認められ、薬品の審査と開発の迅速化が許可されたわけなんです。
当然ながら、その後サイケデリック療法の研究は加速するわけです。
たとえば英インペリアル・カレッジ・ロンドンや米ジョンズ・ホプキンス大学などがこの分野で研究を進めているほか、最近では英国のサイケデリック療法企業Compass Pathways社が米国の株式市場に上場を果たしたんだとか…。
これまでサイケデリック療法の研究で主に扱われてきたのは、エクスタシー、ケタミン、シロシビンといった幻覚剤でした。
なんか、聞いてるだけでアカンイメージしかない薬剤達ですが、何でも使いようなんでしょうねぇ…。
しかし今回、英国の新興企業ベックリー・サイテック社(Beckley Psytech)が、8000万ドル(約87億円)の資金を調達することに成功した幻覚剤は、ヒキガエルの毒に含まれる幻覚性化合物です。
アメリカ南西部からメキシコにかけて広がるソノラ砂漠に生息する「コロラドリバーヒキガエル(Incilius alvarius)」は毒を分泌する耳腺が大きく発達しており、背中の皮膚の腺からアルカロイド系の猛毒を分泌します。
このヒキガエルを襲った犬は麻痺して死にいたることもあるんだとか…。
その毒の中に含まれる、「5-MeO-DMT(5-メトキシ-N,N-ジメチルトリプタミン)」という化合物は強力な幻覚作用があり、一度吸引すると1か月もハッピーな気分でいられる強力な幻覚剤であることが知られているそうなんですが、その効果をうつ病の治療に利用しようというわけなんです。
てより、1ヶ月もハッピーな気分でいられる化合物って…
是非、摂取したい(笑)
ですけど、これ、薬効が切れたら、凄まじく落ちるんじゃ…。
これなしではいられない身体になりそうで怖いですよねぇ(笑)
ベックリー・サイテック社の最高経営責任者コスモ・フィールディング・メレン氏によると、同社が5-MeO-DMTに注目するのは治療費の大幅な削減を期待できるからだそうです。
シロシビンを使った臨床研究では、治療が難しいうつ病の治療に大きな効果があることが示されています。
しかしシロシビンを使うと5〜8時間その効果が持続するために、その間治療者が付き添わなければならなくなります。
一方、5-MeO-DMTの場合、同程度の治療効果を期待できながら、治療は1時間だけで済むそうなんです。
治療時間が短縮されれば、治療費が安くなるだけでなく、医師や患者の負担軽減にもつながるわけですね。
くわえて、シロシビンやLSDに比べて視覚的な作用が少ないことも、5-MeO-DMTが治療に向いている理由であるといいます。
サイケデリック療法の有効性や安全性についてはかなり期待が持てるそうで、現在処方されている抗うつ剤が効かないという患者にとっては待ち望むものとなるかもしれないということです。
使い方次第では毒が薬にもなります。
自然界には毒にも薬にもなる成分が数多く存在しているわけなんですね。
ちなみに人間も、毒遺伝子を持っているそうなんですが、毒を使う必要性がなかったため発達しなかったそうです。
確かに、人間には必要な場面がないですもんね。
にしても、1ヶ月ハッピーになれる薬…
そこにとんでもなく、興味が魅かれてしまいましたよ(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院