2021年09月07日 [動物のこと]
猫ゲノム
お疲れ様です。院長です。
9月7日の火曜日でございます。
9月も1週間過ぎましたが、まだ秋の気配には遠い感じです。
時候の挨拶で言うと、もう残暑と言う言葉は使えない時期なんですが、まぁ残暑ですな。
ですが、これからは寒暖差が出ますから、体調管理には気をつけましょう。
ってことで、今日もネタにいきますが、今日のネタは人類のよき友、猫のお話しです。
幸か不幸か、遺伝子の研究において猫はあまり脚光を浴びてきませんでした。
ですが、いよいよ猫が主役になるときが来たのかもしれません。
米ミズーリ大学で教鞭をとる、猫の遺伝子が専門の獣医レズリー・ライアンズ(Leslie Lyons)氏によると、猫のゲノム構成は犬やマウスよりも人間によく似ており、遺伝子の研究を進める上で貴重なモデルになるそうなんです。
最新の研究では、そうした特徴は謎のDNA配列「ダークマターDNA」の解明にも役立つと述べられているそうです。
まぁ、なんかってえと、マウスでの比較や実験ですわな。
ですが、今回、サルを除けば、ゲノムの構成が人間にもっとも近い動物の1つに猫が躍り出たわけなんです。
それと対照的に犬やマウスの場合、進化を通じて染色体がかなり入れ替わっており、その研究結果を人間に当てはめるにはやや複雑すぎるきらいがあるんだとか…。
またサルほど高価でもなく、それなりに従順な性質である点も好ましいそうです。
脊椎動物のゲノムには、種を越えて超高度に保存された、役割の分からないDNA配列が存在します。
これは、「ダークマターDNA」と呼ばれ、多種多様な動物の間で同一性が保たれているんですが、タンパク質をコードしておらず、機能がまだ解明されていない謎の配列なんですね。
宇宙の総質量の85%を占めるとされるダークマター(暗黒物質)のように、ダークマターDNAは遺伝子の95%を占めているそうなんです。
それだけ大きな部分を占めているにもかかわらず、これまではほとんど何の影響もないガラクタのようなものだと考えられてきたわけなんです。
しかしその割にダークマターDNAの10%ほどの部分は、哺乳類全体に保存されています。
ライアンズ氏によると、このことはダークマターDNAに何か見過ごされている役割がある可能性を示唆している…。
実際、遺伝子の発現を微調整して、脳の発生を誘導しているとする研究も発表されています。
まぁ、なんの影響もないガラクタってことはないでしょう。
そんな遺伝子が人体に備わってるとは思えないですもんね。
きっと我々がまだ知らない秘密が隠されているんですよ。
そこで猫です。
ゲノムの構成が人間に近い猫なら、ダークマターDNAの解明に役立つ可能性があるんじゃないかと期待されてるわけです。
猫が遺伝子研究のモデル生物として優れている点はまだあるそうなんです。
それはすでにクローンを作る技術が確立されていることです。
世界で初めてクローン猫が誕生したのは2001年12月22日のことです。
「CC」(コピーキャットやカーボンコピーの意)と呼ばれたその子は、黒と白とオレンジの三毛猫の細胞から作られました。
それなのにCCの毛皮にはオレンジがありませんでした。
メンデルの法則をはじめとする遺伝子の基本原則を破っていたわけなんです。
メンデルの法則…
分かります?
まぁ、遺伝の法則みたいなもんですが、詳しくはwikiで…
猫のこれは、最近になって理解され始めた遺伝子のメカニズム(X染色体の不活発化/ライオニゼーション)が関係していると言われています。
ちなみにCCは2020年3月3日、18歳72日で、腎不全のため死去したそうです。
まぁ、クローンで18歳まで生きたとなれば、これはもう寿命を全うしたと言えるでしょう。
猫の遺伝子を理解することは、その遺伝病の治療にも役立つと考えられます。
たとえば猫の品種の中には、遺伝性の多発性嚢胞(のうほう)腎(嚢胞という体液のたまった袋が左右の腎臓にできる病気)になりやすいものがあります。
ですが猫だけではありません。
この病気には人間も罹ります。
そのため猫の遺伝子研究から病気の根本的な治療法がわかれば、その成果は人間の治療にもつながると期待できるわけですな。
最近、東京大学の研究チームが猫の腎臓病の治療薬の開発が新型コロナの影響で資金難となり中断しているというニュースが話題となり、その反響の大きさに寄付専用のページを設けたところ、2週間で1.4億円の寄付が集まったことで話題となりましたしね。
猫と人間の腎臓病の過程が似ていることから、この研究も、将来的には人間の腎臓病にも応用可能だといいますから、これからますます猫が研究されるんでしょうな。
でも猫やしねぇ…。
マウスがよくて猫はダメってのもおかしい話ですけど、猫はねぇ…(笑)
クローンなら良いって問題でもないですしねぇ。
何となくやめて欲しい気はします。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月7日の火曜日でございます。
9月も1週間過ぎましたが、まだ秋の気配には遠い感じです。
時候の挨拶で言うと、もう残暑と言う言葉は使えない時期なんですが、まぁ残暑ですな。
ですが、これからは寒暖差が出ますから、体調管理には気をつけましょう。
ってことで、今日もネタにいきますが、今日のネタは人類のよき友、猫のお話しです。
幸か不幸か、遺伝子の研究において猫はあまり脚光を浴びてきませんでした。
ですが、いよいよ猫が主役になるときが来たのかもしれません。
米ミズーリ大学で教鞭をとる、猫の遺伝子が専門の獣医レズリー・ライアンズ(Leslie Lyons)氏によると、猫のゲノム構成は犬やマウスよりも人間によく似ており、遺伝子の研究を進める上で貴重なモデルになるそうなんです。
最新の研究では、そうした特徴は謎のDNA配列「ダークマターDNA」の解明にも役立つと述べられているそうです。
まぁ、なんかってえと、マウスでの比較や実験ですわな。
ですが、今回、サルを除けば、ゲノムの構成が人間にもっとも近い動物の1つに猫が躍り出たわけなんです。
それと対照的に犬やマウスの場合、進化を通じて染色体がかなり入れ替わっており、その研究結果を人間に当てはめるにはやや複雑すぎるきらいがあるんだとか…。
またサルほど高価でもなく、それなりに従順な性質である点も好ましいそうです。
脊椎動物のゲノムには、種を越えて超高度に保存された、役割の分からないDNA配列が存在します。
これは、「ダークマターDNA」と呼ばれ、多種多様な動物の間で同一性が保たれているんですが、タンパク質をコードしておらず、機能がまだ解明されていない謎の配列なんですね。
宇宙の総質量の85%を占めるとされるダークマター(暗黒物質)のように、ダークマターDNAは遺伝子の95%を占めているそうなんです。
それだけ大きな部分を占めているにもかかわらず、これまではほとんど何の影響もないガラクタのようなものだと考えられてきたわけなんです。
しかしその割にダークマターDNAの10%ほどの部分は、哺乳類全体に保存されています。
ライアンズ氏によると、このことはダークマターDNAに何か見過ごされている役割がある可能性を示唆している…。
実際、遺伝子の発現を微調整して、脳の発生を誘導しているとする研究も発表されています。
まぁ、なんの影響もないガラクタってことはないでしょう。
そんな遺伝子が人体に備わってるとは思えないですもんね。
きっと我々がまだ知らない秘密が隠されているんですよ。
そこで猫です。
ゲノムの構成が人間に近い猫なら、ダークマターDNAの解明に役立つ可能性があるんじゃないかと期待されてるわけです。
猫が遺伝子研究のモデル生物として優れている点はまだあるそうなんです。
それはすでにクローンを作る技術が確立されていることです。
世界で初めてクローン猫が誕生したのは2001年12月22日のことです。
「CC」(コピーキャットやカーボンコピーの意)と呼ばれたその子は、黒と白とオレンジの三毛猫の細胞から作られました。
それなのにCCの毛皮にはオレンジがありませんでした。
メンデルの法則をはじめとする遺伝子の基本原則を破っていたわけなんです。
メンデルの法則…
分かります?
まぁ、遺伝の法則みたいなもんですが、詳しくはwikiで…
猫のこれは、最近になって理解され始めた遺伝子のメカニズム(X染色体の不活発化/ライオニゼーション)が関係していると言われています。
ちなみにCCは2020年3月3日、18歳72日で、腎不全のため死去したそうです。
まぁ、クローンで18歳まで生きたとなれば、これはもう寿命を全うしたと言えるでしょう。
猫の遺伝子を理解することは、その遺伝病の治療にも役立つと考えられます。
たとえば猫の品種の中には、遺伝性の多発性嚢胞(のうほう)腎(嚢胞という体液のたまった袋が左右の腎臓にできる病気)になりやすいものがあります。
ですが猫だけではありません。
この病気には人間も罹ります。
そのため猫の遺伝子研究から病気の根本的な治療法がわかれば、その成果は人間の治療にもつながると期待できるわけですな。
最近、東京大学の研究チームが猫の腎臓病の治療薬の開発が新型コロナの影響で資金難となり中断しているというニュースが話題となり、その反響の大きさに寄付専用のページを設けたところ、2週間で1.4億円の寄付が集まったことで話題となりましたしね。
猫と人間の腎臓病の過程が似ていることから、この研究も、将来的には人間の腎臓病にも応用可能だといいますから、これからますます猫が研究されるんでしょうな。
でも猫やしねぇ…。
マウスがよくて猫はダメってのもおかしい話ですけど、猫はねぇ…(笑)
クローンなら良いって問題でもないですしねぇ。
何となくやめて欲しい気はします。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院