2021年07月05日 [動物のこと]
Crowは苦労して数を数えます(笑)
お疲れ様です。院長です。
7月5日の月曜日でございます。
7月に入ったからと言うわけじゃないですが、やはり暑いですな。
もうすぐ梅雨も明けるでしょうし、今年も暑い夏が来ます。
そしてもうすぐオリンピックも始まります。
まぁ…
色々忘れられないと言うか、思いだせる夏になるでしょうね。
ってことで、今日もネタにいきますが、今日はいつものヤツですな。
このブログでも非常に登場頻度の高い動物と言えば、何と言っても「カラス」なんですが、今日もそんなカラスネタをいってみたいと思います。
なんでこんなにカラスネタが多いかと言いますと、そりゃカラスが賢いからに他なりません。
彼らは「鳥」なわけで、一般的な鳥と比較するとその賢さに驚かされるわけですよ。
では、今日はどんな驚きを見せてくれるでしょうか。
「羽をもった霊長類」てな異名を持つカラスですが、なんとカラスは「0(ゼロ)の概念」を理解できるそうなんです。
0を数として理解しているのはこれまで、人間はもちろん、一部の限られた動物のみでしたが、そこにカラスが加わったわけなんです。
まずはゼロの概念とは?ってことですが、数字の世界で使われるゼロの概念が人間社会で発展したのは、5世紀ごろと言われています。
それまでは、8に0を掛ける、あるいは10に0を足すという概念はありませんでした。
「なにもない」、「量がない」という概念は、もっと早くからあったようですが、ゼロを明確な量として扱うのとは違います。
当たり前のことですが、ゼロが数値とし考えるようになってからの数学の世界は劇的に変化しました。
ゼロが特殊なのは、整数と違って、実際にそこにあるリアルな物体を数えるのには使えないということです。
つまり、カゴの中にある3つのリンゴを1、2、3と数えることはできますが、カゴが空の場合、数えることはできません。
ゼロは物がそこにないことを表わし、リンゴがない状態というのは、非常に抽象的な概念で、経験に基づく現実とはかけ離れた考え方になってしまうわけです。
で、研究者たちがカラスの脳をよく調べてみたところ、その神経細胞(ニューロン)が、ほかの数字と同じようにゼロを符号化しているということがわかったそうなんです。
つまり、カラスの脳の活動パターンが、カラスの考える数の並びの概念において、ゼロが1の前に位置することをちゃんと裏づけているそうなんです。
新たにに発表された研究では、2羽のオスのハシボソガラスを使って、実験が行われました。
カラスを木の止まり木にとまらせて、目の前にコンピューターのスクリーンを見せます。
スクリーンには、0個から4個の黒いドットが見える灰色の円が現われ、そのサンプル画像の後に、同じ数か、異なる数のドットが見える試験画像が示されます。
カラスは、出てきたふたつの円のドット数が一致すればスクリーンを突つき、異なればなにもしないよう訓練されています。
2015年に米国科学アカデミー紀要に発表された、同じ道具を用いた以前の実験結果では、広範なトレーニングを受けたカラスは、およそ75%の確率で、数が一致する画像と、一致しない画像のペアを識別することができたそうです。
以前のこの実験では、ゼロを示すなにもない画像は含まれていませんでしたが、例えば、3個のドットが入った画像と5個のドットの画像を見分けることはできることが実証されています。
ふたつのセットのドット数の差が大きいほど、カラスの正答率はあがったそうです。
2と3といったより近い数字は混同したそうですが、1と4といった離れた数字は正答率が上がると…。
これは、「数的距離効果」という現象で、サルやヒトでも観察されるんだそうです。
もっと最近の研究では、なにもないブ画面を含めてみて、訓練を受けたカラスは、ゼロとほかの数えることのできる数字を区別することができることがわかったそうです。
しかし、注目すべてきは、カラスはなにもない画面を使った実験でも、数的距離効果を示したことなんです。
つまり、カラスは2や3や4のドットが出てくる画面よりも、ゼロの画面と1のドットの画面を混同することが多かったんだそうです。
これは、ゼロが1より少ないと認識してるからなんでしょうかねぇ…。
この現象は、カラスがゼロの画面のセットを「なにもない」か「なにかある」の違いだけではなく、実際に数量としてとらえていることを示しているんだとか…。
こうした行動の裏にある脳活動を詳しく理解するために、カラスの脳にガラスでコーティングされた小さなワイヤを埋め込んで、このテストを繰り返す間の脳の電気活動を記録してみました。
調べたのは、カラスの後頭部にある脳の灰白質の外套(大脳皮質および髄質を合せてた領域)で、高度な認知機能をつかさどる場所です。
そして観察された行動や、脳活動パターンを総合すると、カラスは確かにゼロの概念を理解しているといえると、研究者は断言しています。
このことが、カラスにとってなにに役立つかはわかりません。
果物がひとつなのかふたつなのかを区別できることは、生存に役立つと思われますが、なにもないことを数量として理解することが、すぐにメリットとなるとは思えないからです。
まぁ、何故分かるのか?的な事は余計なお世話で、カラスは我々が思ってるより相当頭が良いって事なんでしょう。
このブログではこれからもカラスの活躍に注目したいと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月5日の月曜日でございます。
7月に入ったからと言うわけじゃないですが、やはり暑いですな。
もうすぐ梅雨も明けるでしょうし、今年も暑い夏が来ます。
そしてもうすぐオリンピックも始まります。
まぁ…
色々忘れられないと言うか、思いだせる夏になるでしょうね。
ってことで、今日もネタにいきますが、今日はいつものヤツですな。
このブログでも非常に登場頻度の高い動物と言えば、何と言っても「カラス」なんですが、今日もそんなカラスネタをいってみたいと思います。
なんでこんなにカラスネタが多いかと言いますと、そりゃカラスが賢いからに他なりません。
彼らは「鳥」なわけで、一般的な鳥と比較するとその賢さに驚かされるわけですよ。
では、今日はどんな驚きを見せてくれるでしょうか。
「羽をもった霊長類」てな異名を持つカラスですが、なんとカラスは「0(ゼロ)の概念」を理解できるそうなんです。
0を数として理解しているのはこれまで、人間はもちろん、一部の限られた動物のみでしたが、そこにカラスが加わったわけなんです。
まずはゼロの概念とは?ってことですが、数字の世界で使われるゼロの概念が人間社会で発展したのは、5世紀ごろと言われています。
それまでは、8に0を掛ける、あるいは10に0を足すという概念はありませんでした。
「なにもない」、「量がない」という概念は、もっと早くからあったようですが、ゼロを明確な量として扱うのとは違います。
当たり前のことですが、ゼロが数値とし考えるようになってからの数学の世界は劇的に変化しました。
ゼロが特殊なのは、整数と違って、実際にそこにあるリアルな物体を数えるのには使えないということです。
つまり、カゴの中にある3つのリンゴを1、2、3と数えることはできますが、カゴが空の場合、数えることはできません。
ゼロは物がそこにないことを表わし、リンゴがない状態というのは、非常に抽象的な概念で、経験に基づく現実とはかけ離れた考え方になってしまうわけです。
で、研究者たちがカラスの脳をよく調べてみたところ、その神経細胞(ニューロン)が、ほかの数字と同じようにゼロを符号化しているということがわかったそうなんです。
つまり、カラスの脳の活動パターンが、カラスの考える数の並びの概念において、ゼロが1の前に位置することをちゃんと裏づけているそうなんです。
新たにに発表された研究では、2羽のオスのハシボソガラスを使って、実験が行われました。
カラスを木の止まり木にとまらせて、目の前にコンピューターのスクリーンを見せます。
スクリーンには、0個から4個の黒いドットが見える灰色の円が現われ、そのサンプル画像の後に、同じ数か、異なる数のドットが見える試験画像が示されます。
カラスは、出てきたふたつの円のドット数が一致すればスクリーンを突つき、異なればなにもしないよう訓練されています。
2015年に米国科学アカデミー紀要に発表された、同じ道具を用いた以前の実験結果では、広範なトレーニングを受けたカラスは、およそ75%の確率で、数が一致する画像と、一致しない画像のペアを識別することができたそうです。
以前のこの実験では、ゼロを示すなにもない画像は含まれていませんでしたが、例えば、3個のドットが入った画像と5個のドットの画像を見分けることはできることが実証されています。
ふたつのセットのドット数の差が大きいほど、カラスの正答率はあがったそうです。
2と3といったより近い数字は混同したそうですが、1と4といった離れた数字は正答率が上がると…。
これは、「数的距離効果」という現象で、サルやヒトでも観察されるんだそうです。
もっと最近の研究では、なにもないブ画面を含めてみて、訓練を受けたカラスは、ゼロとほかの数えることのできる数字を区別することができることがわかったそうです。
しかし、注目すべてきは、カラスはなにもない画面を使った実験でも、数的距離効果を示したことなんです。
つまり、カラスは2や3や4のドットが出てくる画面よりも、ゼロの画面と1のドットの画面を混同することが多かったんだそうです。
これは、ゼロが1より少ないと認識してるからなんでしょうかねぇ…。
この現象は、カラスがゼロの画面のセットを「なにもない」か「なにかある」の違いだけではなく、実際に数量としてとらえていることを示しているんだとか…。
こうした行動の裏にある脳活動を詳しく理解するために、カラスの脳にガラスでコーティングされた小さなワイヤを埋め込んで、このテストを繰り返す間の脳の電気活動を記録してみました。
調べたのは、カラスの後頭部にある脳の灰白質の外套(大脳皮質および髄質を合せてた領域)で、高度な認知機能をつかさどる場所です。
そして観察された行動や、脳活動パターンを総合すると、カラスは確かにゼロの概念を理解しているといえると、研究者は断言しています。
このことが、カラスにとってなにに役立つかはわかりません。
果物がひとつなのかふたつなのかを区別できることは、生存に役立つと思われますが、なにもないことを数量として理解することが、すぐにメリットとなるとは思えないからです。
まぁ、何故分かるのか?的な事は余計なお世話で、カラスは我々が思ってるより相当頭が良いって事なんでしょう。
このブログではこれからもカラスの活躍に注目したいと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院