2021年06月01日 [動物のこと]
猫ホイホイ
お疲れ様です。院長です。
6月1日の火曜日でございます。
ついに6月でございます。
ですが、すでに梅雨入りしてますんで、まぁ、ただの6月って感じですな。
もう、6月のイメージをヒトに聞けば、とりあえず「梅雨」って言葉は返ってくるでしょう。
それくらい梅雨のイメージの6月ですが、今日からスタートでございます。
てことで、6月最初のネタとして、雨ネタでもと思ったんですが、まぁ梅雨時に雨の話もアレなんで、このブログでよくご紹介する、猫ネタでもいきましょう。
猫が箱を好む習性があることはよく知られています。
飼い主さんが猫様用にと、ベッドを買ってあげても見向きもせず、むしろそのベッドが梱包されていたダンボールに入り浸っているというのは猫あるあるですな。
そしてそれは立体の箱に限ったことではありません。
床にテープやコードで平面の四角や円を作るだけで、そこにホイホイと入り込んでしまうこともよくあります。
これは猫ホイホイなんて呼ばれてたりしますが、何故か猫たちは吸いこまれるようにその「囲い」に入ってしまいます。
では一体なぜ、猫はただ床にテープを張っただけの平面の図形の中に入り込もうとするのでしょうか?
その理由に挑んだ科学者の研究結果が報告されたそうなんです。
名前は知らなくても、どこかで錯視図形、カニッツァの三角形や正方形を見たことある人は多いと思います。
こういうヤツですな。
周囲の図形によって輪郭線が示唆されると、ないはずの線が見えてしまう錯視のことを「主観的輪郭」といいます。
こうした錯視は、欠けていると思われる情報を、脳が勝手に補ってしまうために生じていると考えられています。
このおかげで、たとえば木陰に隠れた果物や捕食動物の姿形を認識しやすくなるためなんだとか…。
で、なんと猫の目にもこの錯視が見えているようで、パックマンのような4分の1が欠けた円盤で、「カニッツァの四角形」を作ってみると、ピタッとそこに座ることが明らかになったそうなんです。
以下の動画では、青色のマットの上にカニッツァの正方形とパックマンの向きを逆にした錯視にならない図形を印刷したものを用意し、猫がどちらの上に座るかを調べたものです。
ま、動画を見てきてください。
その結果、猫は見事にカニッツァの正方形の上に座ることが明らかとなったわけです。
この研究は、ニューヨーク私立大学の認知動物行動学者ガブリエラ・スミス氏らの呼びかけで行われたものだそうです。
猫の飼い主さんたちに、テープで描かれた四角かカニッツァの正方形を作ってもらい、それを目にした猫たちの反応を撮影してもらいました。
実験には総勢500匹の猫たちが参加し、適切に観察が行われた結果、研究データとして利用できたのは30人の飼い主さんたちだけのものだったそうです。
サンプル数は少ないものの、猫が錯視に反応することを示した過去の研究結果と一致しているということです。
猫は不慣れな環境を嫌うものですが、今回は自宅で行われたので、普段のままの行動を観察できたという点が特に大きいそうです。
こうした実験によって動物の錯視についての理解が深まれば、言葉を持たない種同士の視覚の違いを理解しやすくなるとのことです。
猫が箱の中に収まりたがる理由や、そもそもただの平面であっても丸や四角の中に関心を示す理由は定かではありません。
ですが過去の研究では、箱の中に座った猫はストレスが和らぐことが明らかにされています。
なので、囲まれた空間が心地いいらしいことは間違いなさそうなんですね。
これ、一定数の人間にも当てはまりますよねぇ…。
あまり広い空間だと落ち着かずに、壁なりを背にしてる方が落ち着く人って結構いますし、特に男性なんかは押入れの中とか好きな人多いですもんね。
行動学者は、ただの線であっても「辺」といった要素が認識されると、猫は何かに入っているような感覚を覚えるのではないだろうかと推測しています。
この学者さんによると、猫の視覚は距離とスピードを把握しやすいように進化しているとのことなんです。
そのため走り回るネズミを見つけることは得意ですが、マズル(口吻(こうふん)から20〜30センチくらいの距離は事実上見えていないのだそうです。
もしかしたら、そうした特性も関係しているのかもしれないですな。
研究者らは今後、3次元のカニッツァの箱を使って、猫が箱に入りたがる秘密を探ってみるつもりであるそうです。
まぁ、もちろん個体差はあるでしょうけど、これらの特性を理解することによって、猫たちの好みが少しでも分かれば、飼い主さんは嬉しいですもんね。
てより、こんな事を真剣に研究してる学者さんがいるって事の方がなんだか驚きですが(笑)
こんなご時世ですから、たまにはのんびりペットと寛ぐのもいいですもんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月1日の火曜日でございます。
ついに6月でございます。
ですが、すでに梅雨入りしてますんで、まぁ、ただの6月って感じですな。
もう、6月のイメージをヒトに聞けば、とりあえず「梅雨」って言葉は返ってくるでしょう。
それくらい梅雨のイメージの6月ですが、今日からスタートでございます。
てことで、6月最初のネタとして、雨ネタでもと思ったんですが、まぁ梅雨時に雨の話もアレなんで、このブログでよくご紹介する、猫ネタでもいきましょう。
猫が箱を好む習性があることはよく知られています。
飼い主さんが猫様用にと、ベッドを買ってあげても見向きもせず、むしろそのベッドが梱包されていたダンボールに入り浸っているというのは猫あるあるですな。
そしてそれは立体の箱に限ったことではありません。
床にテープやコードで平面の四角や円を作るだけで、そこにホイホイと入り込んでしまうこともよくあります。
これは猫ホイホイなんて呼ばれてたりしますが、何故か猫たちは吸いこまれるようにその「囲い」に入ってしまいます。
では一体なぜ、猫はただ床にテープを張っただけの平面の図形の中に入り込もうとするのでしょうか?
その理由に挑んだ科学者の研究結果が報告されたそうなんです。
名前は知らなくても、どこかで錯視図形、カニッツァの三角形や正方形を見たことある人は多いと思います。
こういうヤツですな。
周囲の図形によって輪郭線が示唆されると、ないはずの線が見えてしまう錯視のことを「主観的輪郭」といいます。
こうした錯視は、欠けていると思われる情報を、脳が勝手に補ってしまうために生じていると考えられています。
このおかげで、たとえば木陰に隠れた果物や捕食動物の姿形を認識しやすくなるためなんだとか…。
で、なんと猫の目にもこの錯視が見えているようで、パックマンのような4分の1が欠けた円盤で、「カニッツァの四角形」を作ってみると、ピタッとそこに座ることが明らかになったそうなんです。
以下の動画では、青色のマットの上にカニッツァの正方形とパックマンの向きを逆にした錯視にならない図形を印刷したものを用意し、猫がどちらの上に座るかを調べたものです。
ま、動画を見てきてください。
その結果、猫は見事にカニッツァの正方形の上に座ることが明らかとなったわけです。
この研究は、ニューヨーク私立大学の認知動物行動学者ガブリエラ・スミス氏らの呼びかけで行われたものだそうです。
猫の飼い主さんたちに、テープで描かれた四角かカニッツァの正方形を作ってもらい、それを目にした猫たちの反応を撮影してもらいました。
実験には総勢500匹の猫たちが参加し、適切に観察が行われた結果、研究データとして利用できたのは30人の飼い主さんたちだけのものだったそうです。
サンプル数は少ないものの、猫が錯視に反応することを示した過去の研究結果と一致しているということです。
猫は不慣れな環境を嫌うものですが、今回は自宅で行われたので、普段のままの行動を観察できたという点が特に大きいそうです。
こうした実験によって動物の錯視についての理解が深まれば、言葉を持たない種同士の視覚の違いを理解しやすくなるとのことです。
猫が箱の中に収まりたがる理由や、そもそもただの平面であっても丸や四角の中に関心を示す理由は定かではありません。
ですが過去の研究では、箱の中に座った猫はストレスが和らぐことが明らかにされています。
なので、囲まれた空間が心地いいらしいことは間違いなさそうなんですね。
これ、一定数の人間にも当てはまりますよねぇ…。
あまり広い空間だと落ち着かずに、壁なりを背にしてる方が落ち着く人って結構いますし、特に男性なんかは押入れの中とか好きな人多いですもんね。
行動学者は、ただの線であっても「辺」といった要素が認識されると、猫は何かに入っているような感覚を覚えるのではないだろうかと推測しています。
この学者さんによると、猫の視覚は距離とスピードを把握しやすいように進化しているとのことなんです。
そのため走り回るネズミを見つけることは得意ですが、マズル(口吻(こうふん)から20〜30センチくらいの距離は事実上見えていないのだそうです。
もしかしたら、そうした特性も関係しているのかもしれないですな。
研究者らは今後、3次元のカニッツァの箱を使って、猫が箱に入りたがる秘密を探ってみるつもりであるそうです。
まぁ、もちろん個体差はあるでしょうけど、これらの特性を理解することによって、猫たちの好みが少しでも分かれば、飼い主さんは嬉しいですもんね。
てより、こんな事を真剣に研究してる学者さんがいるって事の方がなんだか驚きですが(笑)
こんなご時世ですから、たまにはのんびりペットと寛ぐのもいいですもんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院