2021年05月26日 [動物のこと]
キメラの翼って結局どうなん。
お疲れ様です。院長です。
5月26日の水曜日でございます。
今月もボチボチ支払い週間に突入ですなぁ。
なにせ、5月は日数が少ないですし、それでなくてもコロナの影響もありますし、憂鬱な1週間になります(笑)
まぁ、ゴールデンウイークは毎年の事ですから分かってたことですけど、コロナの影響ってヤツはこれ、いつまで続くんやろね。
もう、このまま共存していくしかないなんて専門家もいたりしますし、とりあえずワクチンが全国民に行き渡り、その結果どこまで感染が抑えられるかですねぇ。
まだ高齢者にもいき届いてないってか、全然前に進んでませんし、先行きはかなり不透明ですが、今年中には何とかなって欲しいもんです。
今年中とかいう事は、また秋冬がきますし、ここで感染拡大したら、また来年に持ち越しって事にもなりますし、とにかくワクチン接種を急がないといけません。
てか、何でこんなに遅いんでしょ?
ワクチンが足りないんでしょうか。
段取りが悪いんでしょうか…。
どっちもなんでしょうけど、とにかく今はワクチン接種を最優先に進めなきゃね。
でないと、結局、感染拡大と縮小を繰り返し、増えたら緊急事態、減ったら解除の繰り返しになるもんね。
てな感じの5月の終わりですが、今日のネタはコロナには全く関係おまへん(笑)
今日は最先端のキメラ技術のお話しです。
臓器移植などの医療に役立てるため、人間と動物のキメラを作成する試みが行われています。
たとえば過去にはブタやヒツジの胚に人間の幹細胞を混ぜたキメラ胚が作られました。
ですが、そうしたキメラ胚はあまり長く生きられません。
アメリカ、ソーク研究所のファン・カルロス・イスピスア・ベルモンテ教授によれば、そうした動物が進化的に人間とそれほど近くはないからだといいます。
ですが、自然界を見渡せばもっと人間に近い存在がいます。
それはもちろん霊長類ですね。
最新の研究によれば、今回サルの胚に人間の幹細胞を注入し、それを19日間成長させることに成功したそうなんです。
サル・ヒト胚を作成するための最初の手順は、カニクイザル(オナガザル科マカク属)のメスから「卵母細胞」(卵子に変化する細胞)を採取することでした。
それを培養して成熟させたら、そこにオスの精子を注入します。
受精から6日後、分裂した細胞は、着床前の胚「胚盤胞」となり中が空洞の球のような形になります。
胚盤胞は自然な妊娠であれば、子宮に着床して完全な胚へと成長するものです。
ですがこの実験では胚盤胞をシャーレに移し、レーザーで「透明帯」というコーティングを取り除きます。
これはシャーレに着床させるための処理になります。
さらに胚をひたす溶液にも手をくわえるなど、いくつか処置をほどこします。
そして、25個のヒト幹細胞を注入。
こうして出来上がるのが「EPS細胞(拡張多能性幹細胞)」です。
これは胚組織にも胚体外組織(胎盤やへその緒など、胚の発達を助ける組織)にも分化することができます。
移植から1日後、シャーレで着床したのは132個の胚のうち111個だったそうです。
そのうち103個は受精から10日生存。
しかし15〜19日間生存できたのは3つだけだったそうです。
また9日目の時点で、ヒト細胞が維持されていたのは生存した細胞のうちの半分。
13日目では3分の1だったそうです。
ですが、それらのヒト細胞は、「内部細胞塊」(胚盤胞の中で、胚などに成長する部分)と融合していました。
生き残ったヒト細胞の数は、これまでの研究を大きく上回っているそうです。
この研究では、生存したヒト細胞の数だけでなく、スイッチが入った遺伝子や作り出されたタンパク質も確認されています。
その結果、通常の受精プロセスによる胚とは違う遺伝子が発現し、異なるタンパク質が作られていることが明らかになったそうです。
研究グループの仮説によると、そうした遺伝子とタンパク質の中には、サルの細胞とヒトの細胞とのコミュニケーションに関係しているものがあり、人間と動物のキメラ胚を長期間生存させるための鍵を握っている可能性があると…。
そのコミュニケーション経路を解明できれば、ブタなどを使ったヒトキメラ胚でも生存率を高められるかもしれないとのことです。
こうしたヒトと動物を混ぜ合わせたキメラ胚の研究は、禁断の領域に踏み込んでしまったかのような印象を与えます。
ですよねぇ…。
わたくし院長、アカン気しかしませんもん。
確かに正しく利用することができれば、新しい治療を研究するモデルとして利用できたり、あるいは動物の体内で人間の移植用臓器を育てたりと、医療の発達に貢献することができるでしょう。
ですが、もしヒト幹細胞が注入されたために、人間並の認知能力を宿したブタやサルが誕生してしまったらどうすんでしょう?
それ以前に、人間の臓器移植のために他の動物を犠牲にするのはいかがなものかと言う気がしますが、それも医療の発展のためなんですよね。
倫理って言葉では片づけられない問題なのかもしれません。
ま、わたしゃ反対ですけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月26日の水曜日でございます。
今月もボチボチ支払い週間に突入ですなぁ。
なにせ、5月は日数が少ないですし、それでなくてもコロナの影響もありますし、憂鬱な1週間になります(笑)
まぁ、ゴールデンウイークは毎年の事ですから分かってたことですけど、コロナの影響ってヤツはこれ、いつまで続くんやろね。
もう、このまま共存していくしかないなんて専門家もいたりしますし、とりあえずワクチンが全国民に行き渡り、その結果どこまで感染が抑えられるかですねぇ。
まだ高齢者にもいき届いてないってか、全然前に進んでませんし、先行きはかなり不透明ですが、今年中には何とかなって欲しいもんです。
今年中とかいう事は、また秋冬がきますし、ここで感染拡大したら、また来年に持ち越しって事にもなりますし、とにかくワクチン接種を急がないといけません。
てか、何でこんなに遅いんでしょ?
ワクチンが足りないんでしょうか。
段取りが悪いんでしょうか…。
どっちもなんでしょうけど、とにかく今はワクチン接種を最優先に進めなきゃね。
でないと、結局、感染拡大と縮小を繰り返し、増えたら緊急事態、減ったら解除の繰り返しになるもんね。
てな感じの5月の終わりですが、今日のネタはコロナには全く関係おまへん(笑)
今日は最先端のキメラ技術のお話しです。
臓器移植などの医療に役立てるため、人間と動物のキメラを作成する試みが行われています。
たとえば過去にはブタやヒツジの胚に人間の幹細胞を混ぜたキメラ胚が作られました。
ですが、そうしたキメラ胚はあまり長く生きられません。
アメリカ、ソーク研究所のファン・カルロス・イスピスア・ベルモンテ教授によれば、そうした動物が進化的に人間とそれほど近くはないからだといいます。
ですが、自然界を見渡せばもっと人間に近い存在がいます。
それはもちろん霊長類ですね。
最新の研究によれば、今回サルの胚に人間の幹細胞を注入し、それを19日間成長させることに成功したそうなんです。
サル・ヒト胚を作成するための最初の手順は、カニクイザル(オナガザル科マカク属)のメスから「卵母細胞」(卵子に変化する細胞)を採取することでした。
それを培養して成熟させたら、そこにオスの精子を注入します。
受精から6日後、分裂した細胞は、着床前の胚「胚盤胞」となり中が空洞の球のような形になります。
胚盤胞は自然な妊娠であれば、子宮に着床して完全な胚へと成長するものです。
ですがこの実験では胚盤胞をシャーレに移し、レーザーで「透明帯」というコーティングを取り除きます。
これはシャーレに着床させるための処理になります。
さらに胚をひたす溶液にも手をくわえるなど、いくつか処置をほどこします。
そして、25個のヒト幹細胞を注入。
こうして出来上がるのが「EPS細胞(拡張多能性幹細胞)」です。
これは胚組織にも胚体外組織(胎盤やへその緒など、胚の発達を助ける組織)にも分化することができます。
移植から1日後、シャーレで着床したのは132個の胚のうち111個だったそうです。
そのうち103個は受精から10日生存。
しかし15〜19日間生存できたのは3つだけだったそうです。
また9日目の時点で、ヒト細胞が維持されていたのは生存した細胞のうちの半分。
13日目では3分の1だったそうです。
ですが、それらのヒト細胞は、「内部細胞塊」(胚盤胞の中で、胚などに成長する部分)と融合していました。
生き残ったヒト細胞の数は、これまでの研究を大きく上回っているそうです。
この研究では、生存したヒト細胞の数だけでなく、スイッチが入った遺伝子や作り出されたタンパク質も確認されています。
その結果、通常の受精プロセスによる胚とは違う遺伝子が発現し、異なるタンパク質が作られていることが明らかになったそうです。
研究グループの仮説によると、そうした遺伝子とタンパク質の中には、サルの細胞とヒトの細胞とのコミュニケーションに関係しているものがあり、人間と動物のキメラ胚を長期間生存させるための鍵を握っている可能性があると…。
そのコミュニケーション経路を解明できれば、ブタなどを使ったヒトキメラ胚でも生存率を高められるかもしれないとのことです。
こうしたヒトと動物を混ぜ合わせたキメラ胚の研究は、禁断の領域に踏み込んでしまったかのような印象を与えます。
ですよねぇ…。
わたくし院長、アカン気しかしませんもん。
確かに正しく利用することができれば、新しい治療を研究するモデルとして利用できたり、あるいは動物の体内で人間の移植用臓器を育てたりと、医療の発達に貢献することができるでしょう。
ですが、もしヒト幹細胞が注入されたために、人間並の認知能力を宿したブタやサルが誕生してしまったらどうすんでしょう?
それ以前に、人間の臓器移植のために他の動物を犠牲にするのはいかがなものかと言う気がしますが、それも医療の発展のためなんですよね。
倫理って言葉では片づけられない問題なのかもしれません。
ま、わたしゃ反対ですけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院