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2021年02月01日 [動物のこと]

カニクイザルの知恵

お疲れ様です。院長です。

2月1日の月曜日でございます。

ついに2月ですよ。

で、関係ないですけど、月初め、つまり1日が月曜日ってなんか嬉しくないですか(笑)

わたくし院長、毎日こうやってブログで日付と曜日を書いてるんで、なんか1日の月曜日っつったら良い感じがしてなりません。

まぁ、日曜日でも良いんですけどね。

この週初め、日曜説と月曜説、どちらが正しいかちょいちょい論争されてますが、正解はないようです。

カレンダーでもそうですもんね。

日曜スタートのもあれば月曜スタートのもありますよね。

わたくし的には、日曜スタートがいいんですが、目の前にあるカレンダーは月曜スタートです(笑)

てな2月最初のネタですが、微笑ましく動物ネタでもぶっこんでみましょう。

今日の主役は、「カニクイザル」でございます。

猿の知能が高いことは周知の事実ですが、このほどカナダとインドネシアの共同研究で、インドネシアのバリ島に住む野生のカニクイザルが、食べ物を手に入れるため人間と取引交渉するほどの能力を持っていることが発表されたそうです。

研究では、カニクイザルは寺院を訪れる観光客が身に着けている高価な所持品をターゲットにして強奪し、それを「身代金」として、価値に見合った質、もしくは量の食べ物と交換するまで所持品を返さない知恵を持っていることが判明したんだそうですよ。

なんと賢く、たちの悪いサルざんしょ…。

1月にカナダのレスブリッジ大学とインドネシアのウダヤナ大学が共同研究したカニクイザルについての論文が、英科学誌『The Royal Society』で発表されました。

研究チームが、インドネシアのバリ島ウルワツ寺院に住む野生のカニクイザルと、寺院への訪問者の相互作用を撮影するのに273日以上を費やした結果、カニクイザルが食べ物を人間から入手するために、高い知能を発揮していることが判明しました。

古代遺跡を徘徊しているカニクイザルは、無防備な観光客から所持品を奪い、「身代金」として相応の食べ物が提供されるまで、所持品を返さないという知恵を使い、利益を最大化させているそうです。

カナダのレスブリッジ大学心理学准教授で、今回の研究の筆頭著者でもあるジャン・バプティスト・レカ博士は、このように述べています。

寺院スタッフは、観光客には全ての貴重品をジッパー付きのバッグに入れ、しっかりと持ち抱えておくようアドバイスしていますが、それに耳を貸さない観光客は決まって猿の被害に遭っています。

抜け目のない猿は、ヘアピンや空のカメラケースなど、人が盗られてもあまり気にしないような物ではなく、電子機器など食べ物と交換する可能性が最も高い所持品をターゲットにすることを好みます。

携帯電話や財布、眼鏡は猿が狙う高価な所持品の一部です。

猿は、被害者にとって最も価値あるアイテムを判断する能力に長けていて、それらを奪うことでより良い質の、もしくはより多い量の報酬(食べ物)を要求するのです。

悪いヤツやなぁ…(笑)

研究によると、猿が人間に所持品を返すまでの最長待機時間は、観光客と寺院スタッフの17分の交渉を含めて25分にも及んだそうです。

また、価値の低いアイテムを盗んだ場合、猿はより少ない報酬を受けることになるわけですが、逆に物々交換の頻度を成功させる可能性が高くなったことも明らかになったということです。

この研究では、過去に実験室の別の猿で同様の行動を調べた時には観察されなかった行為、つまりは「前例のない経済的意思決定プロセス」が発見されたそうです。

このような行動は、猿が4歳になるまでに学習することが判明しています。

価値ある物を人間から奪い、“取引き”を求めるのは猿の文化的知性の表現です。

社会的に学習されており、集団では少なくとも30年間は世代を超えて維持されてきた知恵と言えるでしょう。(レカ博士)

ウルワツ寺院では、スタッフが猿と観光客の関係が悪化しないように仲介役を務めているそうですが、野生の動物管理は決して容易ではなく、地域にとっては大きな問題となっているんだとか…

インド全域では、猿が農作物を食べ散らかしたり、村人の家を襲撃したり、医療従事者からコロナ検査用の血液サンプルまで盗んだりするなど、頭の痛い事態が頻繁に発生しているんだそうです。

しかしこれらは、パンデミックにより観光客が激減し、貰える餌が少なくなったことが原因ともいわれています。

去年には、タイのロッブリー県で観光客が減ったことから空腹になっている猿の現状を知ってもらおうと、イギリス人ピアニストが寺院前でピアノ演奏をしたニュースが伝えられていたりもしましたしね。

まぁ、貰える餌が減ったからとは言え、サルの知恵も素晴らしいですよね。

このサルたちがどこまで賢くなるのか見てみたい気もしますが、言うても野生動物ですからね。

色々問題は出てくるでしょうね。

ではまた〜。


030201


京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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