2020年12月28日 [からだのこと]
崩壊の音と耳鳴り。
お疲れ様です。院長です。
12月28日の月曜日でございます。
ついに今年の診療も、明日で終わりでございます。
一年間、ご苦労様でした。
今年は、色々あり過ぎましたね。
まぁ、色々っつってもコロナだけやけど(笑)
コロナのせいで、全てが変わりましたよ。
やはりソーシャルディスタンスの確保ってテーマがありましたし、患者さんの数も調整せざるを得ない部分がありました。
ジャンジャン入れたら待合所が密になるしね。
数を制限すると予約できない患者さんが増えたり、結果的に収入が減ったりとロクな事はないんですが、仕方ないもんねぇ。
とにかく今年は乗り切りました。
来年以降、早い段階で元に戻ってくれないとマズいしね(笑)
このままでは傾いていく音が聞こえてますよ〜。
来年。
ワクチンと薬に期待しましょう。
てな感じで、今日もネタに突入ですが、今日はそんな崩壊の音が聞こえるーではないですが、耳鳴りのお話しでもしてみたいと思います。
そこにないはずの音が聞こえる「耳鳴り」は、世界では2割もの人たちが慢性的に経験しているごく一般的な症状です。
その音は「キーン」「ピーン」といった金属や電子音のような高音や、「ゴー」「ブンブン」といった低音であると表現されますが、なにしろ脳の中で鳴っている音なので、当然ながら本人にしか聴こえません。
つまり、それを客観的に診断する方法がないわけなんですね。
耳鳴りの患者が病院に行っても、医師は患者の証言を頼りにするよりないわけなんです。
ですがオーストラリア・メルボルン大学などの研究グループによって、ついに頭の中で鳴っている耳鳴りの音を客観的に測定する方法が考案されたそうなんです。
みなさんは、耳鳴りの経験ありますかね?
わたくし院長は、時々、突然、キーンと鳴りだすことがあります。
原因は不明で、何のタイミングで鳴りだすのかも分かりません。
で、しばらくすると勝手に消えてますから、特に問題もないんですが…。
ただ、わたくしの場合、耳鳴りがするほんの少し前、耳に抜け感と言いますか、空気が抜けるような感覚があります。
あの飛行機とか、高所にいったら感じるやつね。
で、キーンと鳴りだすって感じです。
勝手に判断すると、何となくですが、気圧の関係とかあるのかなぁと…。
で、この耳鳴りの研究が大きく進むようになったのは、体を傷つけることなく、しかも基本的に無音で脳内の血流を観察することができる「機能的近赤外分光分析法(fNIRS)」に負うところが大きいと言われています。
耳鳴りの検査として初めてfNIRSが利用された研究では、右聴覚皮質の血流の増加が確認され、その後も、その付近にある「前頭皮質」や視覚処理領域といった、聴覚領域以外の場所も関係しているらしいことが観察されました。
つまり耳鳴りは、内耳の異常が原因で聞こえるものがある一方で、神経細胞の発火や結合の変化のせいで脳の中だけで鳴り響いてしまっている場合もあるということなんですね。
脳内で鳴る音…
これはこれで気味が悪いな(笑)
で、今回の研究では、耳鳴り患者25名と健康な対照群21名を対象に、耳鳴りと関係があるとされる側頭葉・前頭葉・後頭葉をfNIRSで検査しました。
それから機械学習アルゴリズムをもちいて、その検査データと耳鳴りの大きさ・不快さの分類が行われました。
検査の結果、耳鳴り患者にのみ、脳の側頭、前頭、後頭の領域間で強い接続性の変化を確認。
アルゴリズムはfNIRSの検査結果から耳鳴りの有無を78%の正解率で言い当て、さらに耳鳴りの重症度も87%の正解率で分類できるようになったそうです。
なお今回の研究では、耳鳴りの重症度が高い患者は、高確率でうつ病や不安症を患っており、知覚される音の強度とストレスも大きいこともわかったそうなんです。
これは耳鳴りが音声信号だけでなく、それ以外の感覚情報の処理にまで影響を与えている可能性があるということのようなんです。
つまり耳鳴りは、ある人が世界で体験するすべてを歪めてしまっているのかもしれないんだそうです。
今回これまで患者からの自己申告に頼るよりなかった耳鳴りの診断を、fNIRSと機械学習をもちいることで客観的に行えることが証明されました。
客観的で正しい診断は、正しい治療にもつながりますし、これもまた医学の進歩と言えるでしょう。
ですけど、わたくし院長のように、いつ襲ってくるかまったく予測できないタイプの耳鳴りだと、なかなか難しいんじゃないですかね。
まぁ、何の害も苦痛もないんで、治したいとすら思わないからいいんですが、ひょっとしたらわたくしが感じている「音」は耳鳴りじゃないのかもしれませんしね。
これは実は「宇宙からの交信」なのかも…(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月28日の月曜日でございます。
ついに今年の診療も、明日で終わりでございます。
一年間、ご苦労様でした。
今年は、色々あり過ぎましたね。
まぁ、色々っつってもコロナだけやけど(笑)
コロナのせいで、全てが変わりましたよ。
やはりソーシャルディスタンスの確保ってテーマがありましたし、患者さんの数も調整せざるを得ない部分がありました。
ジャンジャン入れたら待合所が密になるしね。
数を制限すると予約できない患者さんが増えたり、結果的に収入が減ったりとロクな事はないんですが、仕方ないもんねぇ。
とにかく今年は乗り切りました。
来年以降、早い段階で元に戻ってくれないとマズいしね(笑)
このままでは傾いていく音が聞こえてますよ〜。
来年。
ワクチンと薬に期待しましょう。
てな感じで、今日もネタに突入ですが、今日はそんな崩壊の音が聞こえるーではないですが、耳鳴りのお話しでもしてみたいと思います。
そこにないはずの音が聞こえる「耳鳴り」は、世界では2割もの人たちが慢性的に経験しているごく一般的な症状です。
その音は「キーン」「ピーン」といった金属や電子音のような高音や、「ゴー」「ブンブン」といった低音であると表現されますが、なにしろ脳の中で鳴っている音なので、当然ながら本人にしか聴こえません。
つまり、それを客観的に診断する方法がないわけなんですね。
耳鳴りの患者が病院に行っても、医師は患者の証言を頼りにするよりないわけなんです。
ですがオーストラリア・メルボルン大学などの研究グループによって、ついに頭の中で鳴っている耳鳴りの音を客観的に測定する方法が考案されたそうなんです。
みなさんは、耳鳴りの経験ありますかね?
わたくし院長は、時々、突然、キーンと鳴りだすことがあります。
原因は不明で、何のタイミングで鳴りだすのかも分かりません。
で、しばらくすると勝手に消えてますから、特に問題もないんですが…。
ただ、わたくしの場合、耳鳴りがするほんの少し前、耳に抜け感と言いますか、空気が抜けるような感覚があります。
あの飛行機とか、高所にいったら感じるやつね。
で、キーンと鳴りだすって感じです。
勝手に判断すると、何となくですが、気圧の関係とかあるのかなぁと…。
で、この耳鳴りの研究が大きく進むようになったのは、体を傷つけることなく、しかも基本的に無音で脳内の血流を観察することができる「機能的近赤外分光分析法(fNIRS)」に負うところが大きいと言われています。
耳鳴りの検査として初めてfNIRSが利用された研究では、右聴覚皮質の血流の増加が確認され、その後も、その付近にある「前頭皮質」や視覚処理領域といった、聴覚領域以外の場所も関係しているらしいことが観察されました。
つまり耳鳴りは、内耳の異常が原因で聞こえるものがある一方で、神経細胞の発火や結合の変化のせいで脳の中だけで鳴り響いてしまっている場合もあるということなんですね。
脳内で鳴る音…
これはこれで気味が悪いな(笑)
で、今回の研究では、耳鳴り患者25名と健康な対照群21名を対象に、耳鳴りと関係があるとされる側頭葉・前頭葉・後頭葉をfNIRSで検査しました。
それから機械学習アルゴリズムをもちいて、その検査データと耳鳴りの大きさ・不快さの分類が行われました。
検査の結果、耳鳴り患者にのみ、脳の側頭、前頭、後頭の領域間で強い接続性の変化を確認。
アルゴリズムはfNIRSの検査結果から耳鳴りの有無を78%の正解率で言い当て、さらに耳鳴りの重症度も87%の正解率で分類できるようになったそうです。
なお今回の研究では、耳鳴りの重症度が高い患者は、高確率でうつ病や不安症を患っており、知覚される音の強度とストレスも大きいこともわかったそうなんです。
これは耳鳴りが音声信号だけでなく、それ以外の感覚情報の処理にまで影響を与えている可能性があるということのようなんです。
つまり耳鳴りは、ある人が世界で体験するすべてを歪めてしまっているのかもしれないんだそうです。
今回これまで患者からの自己申告に頼るよりなかった耳鳴りの診断を、fNIRSと機械学習をもちいることで客観的に行えることが証明されました。
客観的で正しい診断は、正しい治療にもつながりますし、これもまた医学の進歩と言えるでしょう。
ですけど、わたくし院長のように、いつ襲ってくるかまったく予測できないタイプの耳鳴りだと、なかなか難しいんじゃないですかね。
まぁ、何の害も苦痛もないんで、治したいとすら思わないからいいんですが、ひょっとしたらわたくしが感じている「音」は耳鳴りじゃないのかもしれませんしね。
これは実は「宇宙からの交信」なのかも…(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院