2020年10月11日 [からだのこと]
(189)サンデーイルネス(仮)遊走腎について
お疲れ様です。院長です。
10月11日のサンデーイルネスでございます。
10月も1/3が終了しました。
さすがに秋が深まってきましたし、時に肌寒さを感じる事もありますんで、いよいよ衣替えのシーズンですな。
わたくし院長、夏場はとにかく楽に脱ぎ着できる、Tシャツに短パンで過ごすんですが、これをどのタイミングで秋物にシフトするかで毎年悩みます。
長袖とか着て、もしも暑かったら嫌じゃないですか。
これを思うと、毎年なかなか衣替えできなくて、気付けば冬になってましたなんてことが起こります。
大体、10月の今頃から、ボチボチやなぁ〜とか考えだして、実際に衣替えするのは、10月末か11月の頭です(笑)
もう、半袖短パンの人なんかいねぇよってトコまで我慢しますからねぇ…。
まぁ、我慢してるってより、あんまり寒さを感じないですから、問題はないんですけど、やはりいつまでも小学生みたいな恰好じゃ腕白すぎるんで、仕方なく衣替えするって感じですな。
去年の冬は暖かかったですよね。
暖かすぎて、結局冬服に袖を通すことはなかったんですよ(笑)
去年は秋が短くて、すぐに冬にはなったんですが、今年はキチンと秋が秋らしい気がします。
故に、今年の冬はそこそこ寒くなるんじゃないのかな〜とか勝手に予想してますが、そこは温暖化の影響で暖冬かもしれません。
ま、冬はちょっと暖かい位の方が楽ですけどね。
今年はコロナを引きずっての、初めての冬になるわけですから、そこは多少、緊張感もありますよね。
どうしても冬場はウイルスも繁殖しやすいですし、インフルエンザも流行しますからね。
なんとしても、元気でこの冬を乗り越えましょうぜ。
ってことで、今日のイルネス辞典に突入ですが、今日は「遊走腎」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、臥位(がい)(寝た姿勢)での腎臓の高さに比べ、立位で2椎体(ついたい)(約10p)以上腎臓の位置が下垂(かすい)する状態を指します。
本症は内臓下垂の部分症状と考えられています。
では原因は何かってことですが、主に下記の二つの理由が考えられます。
(1)先天的要因 腎臓は腎線維被膜(じんせんいひまく)に包まれ、その外側に腎周囲脂肪からなる脂肪被膜があり、さらに外部を腎筋膜という膜がおおっています。
この病気は、これら腎臓を支えている周囲の組織が弱いために生じます。
(2)後天的要因 腹筋の弛緩、腹圧低下に加えて、腎周囲脂肪組織の低下があげられます。
いずれにしても、立位では肝臓など重量に富む臓器の荷重負荷がかかるなどの要因から、右腎は左腎と比較して下垂しやすくなっています。
症状の現れ方としましては、臥位・座位などによりおさまる腰痛、側腹部痛、腰背部痛を訴えることが多く、その多くは鈍痛で、立位歩行や荷重などで、症状が悪化します。
血尿は、腹痛と並んで遊走腎でよくみられる症状で、通常は目に見えない顕微鏡的血尿が主体です。
肉眼的血尿がみられることもありますが、血尿により貧血を生じることはありません。
また立位で背中を反る体位をとった時に、軽微な蛋白尿(たんぱくにょう)を認めることもあります。
尿路症状として頻尿(ひんにょう)、残尿感、排尿痛などの膀胱刺激症状を訴える人もいますが、遊走腎による特異的症状とはいえません。
そのほか食欲不振、吐き気、下痢、便秘、胃部膨満感(ぼうまんかん)などを訴えることもあります。
臥位と座位における腎臓の触診と、静脈性尿路造影での臥位と座位での腎臓の位置の比較が診断の中心となります。
静脈性尿路造影では、立位負荷をかけた時の腎臓の下垂の程度に加えて、腎臓の回転、捻転、偏位および腎盂(じんう)・腎杯(じんぱい)の形態変化などを観察します。
治療の方法としましては、遊走腎は症状がない場合はそのまま経過観察し、上記のような症状がある場合でも、原則的に保存的治療を優先すべきです。
重い病気ではなく、腎不全にはならないことを理解することが重要です。
保存的治療としては、やせている人は腎周囲の脂肪を増加させ、腎臓の支持・補強を行うため体重を増加させるのがいいということです。
これもなかなか難しいことですねぇ…。
体重を減らすのと同じように、体重を増やすのも困難ですからね。
また、理学療法として腹筋・背筋力強化のための運動療法を行うとともに、コルセットや腹帯などを用いて腹壁の緊張を保持します。
遊走腎に対する単独の手術として腎固定術が行われることは、極めて少数です。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月11日のサンデーイルネスでございます。
10月も1/3が終了しました。
さすがに秋が深まってきましたし、時に肌寒さを感じる事もありますんで、いよいよ衣替えのシーズンですな。
わたくし院長、夏場はとにかく楽に脱ぎ着できる、Tシャツに短パンで過ごすんですが、これをどのタイミングで秋物にシフトするかで毎年悩みます。
長袖とか着て、もしも暑かったら嫌じゃないですか。
これを思うと、毎年なかなか衣替えできなくて、気付けば冬になってましたなんてことが起こります。
大体、10月の今頃から、ボチボチやなぁ〜とか考えだして、実際に衣替えするのは、10月末か11月の頭です(笑)
もう、半袖短パンの人なんかいねぇよってトコまで我慢しますからねぇ…。
まぁ、我慢してるってより、あんまり寒さを感じないですから、問題はないんですけど、やはりいつまでも小学生みたいな恰好じゃ腕白すぎるんで、仕方なく衣替えするって感じですな。
去年の冬は暖かかったですよね。
暖かすぎて、結局冬服に袖を通すことはなかったんですよ(笑)
去年は秋が短くて、すぐに冬にはなったんですが、今年はキチンと秋が秋らしい気がします。
故に、今年の冬はそこそこ寒くなるんじゃないのかな〜とか勝手に予想してますが、そこは温暖化の影響で暖冬かもしれません。
ま、冬はちょっと暖かい位の方が楽ですけどね。
今年はコロナを引きずっての、初めての冬になるわけですから、そこは多少、緊張感もありますよね。
どうしても冬場はウイルスも繁殖しやすいですし、インフルエンザも流行しますからね。
なんとしても、元気でこの冬を乗り越えましょうぜ。
ってことで、今日のイルネス辞典に突入ですが、今日は「遊走腎」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かってことですが、臥位(がい)(寝た姿勢)での腎臓の高さに比べ、立位で2椎体(ついたい)(約10p)以上腎臓の位置が下垂(かすい)する状態を指します。
本症は内臓下垂の部分症状と考えられています。
では原因は何かってことですが、主に下記の二つの理由が考えられます。
(1)先天的要因 腎臓は腎線維被膜(じんせんいひまく)に包まれ、その外側に腎周囲脂肪からなる脂肪被膜があり、さらに外部を腎筋膜という膜がおおっています。
この病気は、これら腎臓を支えている周囲の組織が弱いために生じます。
(2)後天的要因 腹筋の弛緩、腹圧低下に加えて、腎周囲脂肪組織の低下があげられます。
いずれにしても、立位では肝臓など重量に富む臓器の荷重負荷がかかるなどの要因から、右腎は左腎と比較して下垂しやすくなっています。
症状の現れ方としましては、臥位・座位などによりおさまる腰痛、側腹部痛、腰背部痛を訴えることが多く、その多くは鈍痛で、立位歩行や荷重などで、症状が悪化します。
血尿は、腹痛と並んで遊走腎でよくみられる症状で、通常は目に見えない顕微鏡的血尿が主体です。
肉眼的血尿がみられることもありますが、血尿により貧血を生じることはありません。
また立位で背中を反る体位をとった時に、軽微な蛋白尿(たんぱくにょう)を認めることもあります。
尿路症状として頻尿(ひんにょう)、残尿感、排尿痛などの膀胱刺激症状を訴える人もいますが、遊走腎による特異的症状とはいえません。
そのほか食欲不振、吐き気、下痢、便秘、胃部膨満感(ぼうまんかん)などを訴えることもあります。
臥位と座位における腎臓の触診と、静脈性尿路造影での臥位と座位での腎臓の位置の比較が診断の中心となります。
静脈性尿路造影では、立位負荷をかけた時の腎臓の下垂の程度に加えて、腎臓の回転、捻転、偏位および腎盂(じんう)・腎杯(じんぱい)の形態変化などを観察します。
治療の方法としましては、遊走腎は症状がない場合はそのまま経過観察し、上記のような症状がある場合でも、原則的に保存的治療を優先すべきです。
重い病気ではなく、腎不全にはならないことを理解することが重要です。
保存的治療としては、やせている人は腎周囲の脂肪を増加させ、腎臓の支持・補強を行うため体重を増加させるのがいいということです。
これもなかなか難しいことですねぇ…。
体重を減らすのと同じように、体重を増やすのも困難ですからね。
また、理学療法として腹筋・背筋力強化のための運動療法を行うとともに、コルセットや腹帯などを用いて腹壁の緊張を保持します。
遊走腎に対する単独の手術として腎固定術が行われることは、極めて少数です。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院