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2020年07月09日 [動物のこと]

(続)蚊には金鳥マットです。

お疲れ様です。院長です。

7月9日の木曜日でございます。

さぁ、時期的には、ボチボチ下の方から、梅雨明けってな声も聞こえてくる頃のはずですが、今年は雨が多いですなぁ…

九州地方を襲った豪雨も、日本中に拡がってる感じですしねぇ。

とは言え、もう数日で梅雨明け〜夏って感じはします。

まぁ、ほっといても年に1回、必ず毎年くるもんなんですが、四季の中でも夏が一番目立つんじゃないですかね。

目立つって言うのもおかしい表現ですが、まぁヒトは夏に浮かれる生き物ですからね。

わたくし院長、基本的に暑いのも寒いのも苦手ですが、決して夏が嫌いと言うわけではありません。

おまけに冬が嫌いって事もないです。

ただ、暑いのと寒いのが嫌いってだけなんです。

ですから、夏は冷房さえあれば文句ないですし、冬も然りでございます。

夏はなんと言っても、開放的な空気がいいですし、冬はキラキラなイベントも多いですしね。

ってなどうでもいい独特の世界観からスタートしましたが、まぁ夏が来るわけですよ。

で、夏になると暑いのももちろん嫌なんですが、もうひとつ個人的に嫌な事が、虫が増えるって事でしょうか。

なんかね。

この院のある場所が悪いのか、夏の夜になると虫が寄ってきて仕方ないんですよ。

それも名もなき小さい虫たちがたくさんね。

これが鬱陶しいんですが、夏の嫌な虫と言えばもっとメジャーなヤツがいますよね。

そう。

蚊でございます。

蚊が飛んでたりなんかしたら、あの羽音で寝られなくなるなんて人も多いかと思うんですが、この蚊、日本ではそんな程度の存在ですよね。

ですが、場所によっては、人間にとって一番危険な生き物とされることもあるんです。

何故なら、蚊はマラリアなど、深刻な病気を媒介し、年間70万人以上の人の死に関与していると言われているんです。

ちなみに、新型コロナウイルスによる死者数は、現在53万人程ですから、いかに「蚊」が危険な生き物かお判りでしょう。
 
そして、その対策として生み出されたのが遺伝子組み換えされた蚊なんですね。

このブログでも数回、紹介しておりますが、オスの蚊に組み込まれたキラースイッチがメスと交尾することで発動し、生まれてくる蚊は成虫になる前に皆死んでしまうってヤツですな。

すでに世界各国で導入されており、一定の成果を果たした地域もあるにはあるんですが、野生種と交じり合い、よからぬ適応をしてしまったケースも報告されています。

ですが人類と蚊との戦いは待ったなしの状況で、アメリカ、フロリダ州で、遺伝子改変蚊、7億5000万匹の大群を放出する計画にゴーサインが出たんだそうです。

7億5000万匹の蚊とか…

ちょっと想像もつきませんけど、このスゴイ数の蚊を放出するからには、それなりの意義があるわけです。

イギリスのバイオテクノロジー企業「オキシテック(Oxitec)」は、アメリカ国内で特殊なネッタイシマカを使った屋外実験を行おうとしています。

同社が遺伝子改変して作り出したネッタイシマカのオスは特別なタンパク質を持っています。

交尾をして生まれた子供がメスであれば、その子は死んでしまうというもので、その狙いはデング熱やジカ熱などさまざまな疫病を媒介する蚊を駆除することにあります。

先月、米環境保護庁が同計画を承認していましたが、これに続き、フロリダ州当局もまたその蚊の大群を今夏フロリダ・キーズに放つ計画にゴーサインを出したと発表があったわけです。

なお環境保護庁は、来年テキサス州での実施をも承認しているとのことですからかなり前向きにこの手法を取り入れようとしているのが伺えます。

計画の支持者によれば、遺伝子改変蚊は人の血を吸うことのないオスなので、外に放出しても危険はないということです。

そうなんですよね。

人の血を吸うのはメスの蚊だけなんだそうなんです。

しかしもちろん反対意見もあり、一部保全団体は同計画が環境に与える影響をきちんと確認していないとして、環境保護庁を訴える構えを見せていたりもします。

また科学者からも、計画に対する懸念の声が聞こえてきています。
 
国際技術評価センター(International Center for Technology Assessment)のジェイディ・ハンソン氏は、「ジュラシックパークの実験」のようなものだと批判しています。

「どのような事態になるのか分かりません。法の定めに反して、当局が環境リスクを真剣に評価することを拒んでいるからです。」と…

またフロリダ・キーズ環境連合(Florida Keys Environmental Coalition)のバリー・レイ氏は、「フロリダの住民は、遺伝子改変蚊による人体実験に同意していません」と話しています。

もちろんフロリダ州側にも事情があります。

同州は湿地が多く、蚊が大量に発生しやすいため、昔から住人の悩みの種でした。

古くは先住民が煙を焚いたり、砂を体に擦り付けるといった虫除けを行ってきたそうですし、白人の入植者もクマの脂肪や燃やした油布を体に塗るといった対策を講じてきた歴史があります。

最近では、フロリダ州当局によって蚊を駆除するために大量の殺虫剤が撒かれてきたんですが、それではミツバチのような益虫まで殺してしまうというジレンマがありました。

この手法が正しいかどうかは、先にならないと分からない部分は多分にあると思います。

遺伝子組み換えを行うことで、その種のみならず生態系にまでどんな悪影響が出るかは分かりません。

ですが、年間70万人以上の人の死に関わる様な大問題、やる価値はあるんではないかと思います。

個人的には、遺伝子組み換え自体、反対派ですけどね。

虫は嫌いですからそこはね(笑)

ではまた〜。


020709



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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