2019年11月20日 [からだのこと]
(続々)忘却の彼方に記憶有。
お疲れ様です。院長です。
11月20日の水曜日でございます。
11月も残り10日となりましたな。
つまり、後40日後には大晦日が来るわけですよ。
大晦日と言えば、今年はダウンタウンのヤツあるんかねぇ。
わたくし院長、毎年このダウンタウンのと、格闘技でどっち観るか悩みつつ、格闘技の方を録画して、ダウンタウンのを観ます。
今年もやって欲しいなぁ。
ってな大晦日まであと40日ってのは、もう結構なタイミングよね。
ボチボチ年末に向けて準備しないとねぇ。
ってな感じで今日も始まりましたが、今日はそんな年末にも非常に大事な、「記憶」についてのお話…。
この記憶ってヤツ、年齢を重ねるたびにワヤクチャになっていきます。
もうホントに忘れっぽくなりますし、新たに「なにか」を覚えるのなんて、もう二度と無理なんじゃないかと思います(笑)
で、今日のお話は、残念ながら、そんなボケ記憶を改善する方法ではなく、その真逆のお話になっております。
2004年だかの映画に、「エターナル・サンシャイン」ってのがあるんですが、この映画では、ジム・キャリー演じる主人公が恋人と別れた悲しみを癒すために、元カノの記憶を消し去る手術を受けるというシーンがございました。
今、科学者は飲むだけでこれと同じことができる薬を開発しているそうなんです。
いらない記憶を消してしまう…
そんな映画の中の作り話でしかなかったことが現実になりつつあるってお話なんです。
この研究を行っているのが、カナダ、マギル大学のアラン・ブルネット博士の研究グループで、思い出された記憶は柔軟で影響されやすいという理論に基づいたものだそうです。
ブルネット博士の考えでは、ある出来事を思い出してから2〜5時間ほどの間なら、その記憶が再び固定される前に修正することができるんだとか…。
「プロプラノロール」は高血圧や不整脈の治療に使用される薬だが、強い感情的な記憶の形成と関係がある脳のベータアドレナリン作動性受容体に作用することでも知られています。
受容体に結合するタンパク質が遮断されると、記憶の形成に必要なシナプスの変化が抑えられ、その影響で記憶は思い出す前と同じようには保存されなくなります。
つまり細かい部分が失われてしまうそうなんです。
ブルネット博士は、その忘却作用を実際に試してみるために、パートナーの裏切りにあって破局を迎え、その記憶を忘れたいと願う60人の人たちを対象に実験を行ないました。
実験ではまず、参加者にその破局の一部始終を紙に書いてからプロプラノロールを飲んでもらいます。
そして、薬が効いている間に、書いた内容を読み返して、苦しい記憶を思い出してもらいます。
これを4〜6回ほど繰り返しすうちに、参加者は少しずつ、その嫌な記憶が曖昧なものになっていくんだそうです。
この実験の最後に、参加者に今の気分を質問してみると、ある参加者が「ページをめくったような気分」と話すほど大きな忘却効果が確認されたのだとか…。
その参加者は「あの人のこととか前の関係とか、もうちっとも気になりません」と述べており、短時間のうちに元パートナーへの未練を断ち切ることに成功したようなんですね。
なおブルネット博士によると、記憶を完全に消し去ってしまうような研究ではないとの事です。
それろしてしまうと、倫理的な問題が生じる恐れがありますからね。
彼が意図しているのは、あくまで「記憶を抑える」ことなんだそうです。
例えば、PTSDで苦しむ患者を救うためなど、確かに記憶の消去を正当化できるようなケースもあると思われます。
が、そうは言っても、嫌な記憶なら何でもかんでも忘れてしまえばいいわけではないですからねぇ…。
たとえば仕事で大失敗してしまったような場合、本人は忘れてしまいたいかもしれませんが、長い目で見るなら、その経験と向き合って、そこからきちんと学ぶことが大切なわけですからねぇ。
全ての経験がその人の性格をも左右してしまうわけですから、記憶はその財産とも言えますからね。
もちろん、忘れる方が良い記憶もありますが…。
この記憶をイジッてなんかワヤクチャになる系の映画って結構あるじゃないですか。
つまり、記憶を消せるなら、虚偽の記憶を植え付けることも可能になるかもしれません。
そうなると、もう収拾つかないですからねぇ。
わたくし院長的には、「脳」は神聖な部分ですから、極力イジらない方が良いと思います。
今のところ、そこまで忘れたい記憶もないですしね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月20日の水曜日でございます。
11月も残り10日となりましたな。
つまり、後40日後には大晦日が来るわけですよ。
大晦日と言えば、今年はダウンタウンのヤツあるんかねぇ。
わたくし院長、毎年このダウンタウンのと、格闘技でどっち観るか悩みつつ、格闘技の方を録画して、ダウンタウンのを観ます。
今年もやって欲しいなぁ。
ってな大晦日まであと40日ってのは、もう結構なタイミングよね。
ボチボチ年末に向けて準備しないとねぇ。
ってな感じで今日も始まりましたが、今日はそんな年末にも非常に大事な、「記憶」についてのお話…。
この記憶ってヤツ、年齢を重ねるたびにワヤクチャになっていきます。
もうホントに忘れっぽくなりますし、新たに「なにか」を覚えるのなんて、もう二度と無理なんじゃないかと思います(笑)
で、今日のお話は、残念ながら、そんなボケ記憶を改善する方法ではなく、その真逆のお話になっております。
2004年だかの映画に、「エターナル・サンシャイン」ってのがあるんですが、この映画では、ジム・キャリー演じる主人公が恋人と別れた悲しみを癒すために、元カノの記憶を消し去る手術を受けるというシーンがございました。
今、科学者は飲むだけでこれと同じことができる薬を開発しているそうなんです。
いらない記憶を消してしまう…
そんな映画の中の作り話でしかなかったことが現実になりつつあるってお話なんです。
この研究を行っているのが、カナダ、マギル大学のアラン・ブルネット博士の研究グループで、思い出された記憶は柔軟で影響されやすいという理論に基づいたものだそうです。
ブルネット博士の考えでは、ある出来事を思い出してから2〜5時間ほどの間なら、その記憶が再び固定される前に修正することができるんだとか…。
「プロプラノロール」は高血圧や不整脈の治療に使用される薬だが、強い感情的な記憶の形成と関係がある脳のベータアドレナリン作動性受容体に作用することでも知られています。
受容体に結合するタンパク質が遮断されると、記憶の形成に必要なシナプスの変化が抑えられ、その影響で記憶は思い出す前と同じようには保存されなくなります。
つまり細かい部分が失われてしまうそうなんです。
ブルネット博士は、その忘却作用を実際に試してみるために、パートナーの裏切りにあって破局を迎え、その記憶を忘れたいと願う60人の人たちを対象に実験を行ないました。
実験ではまず、参加者にその破局の一部始終を紙に書いてからプロプラノロールを飲んでもらいます。
そして、薬が効いている間に、書いた内容を読み返して、苦しい記憶を思い出してもらいます。
これを4〜6回ほど繰り返しすうちに、参加者は少しずつ、その嫌な記憶が曖昧なものになっていくんだそうです。
この実験の最後に、参加者に今の気分を質問してみると、ある参加者が「ページをめくったような気分」と話すほど大きな忘却効果が確認されたのだとか…。
その参加者は「あの人のこととか前の関係とか、もうちっとも気になりません」と述べており、短時間のうちに元パートナーへの未練を断ち切ることに成功したようなんですね。
なおブルネット博士によると、記憶を完全に消し去ってしまうような研究ではないとの事です。
それろしてしまうと、倫理的な問題が生じる恐れがありますからね。
彼が意図しているのは、あくまで「記憶を抑える」ことなんだそうです。
例えば、PTSDで苦しむ患者を救うためなど、確かに記憶の消去を正当化できるようなケースもあると思われます。
が、そうは言っても、嫌な記憶なら何でもかんでも忘れてしまえばいいわけではないですからねぇ…。
たとえば仕事で大失敗してしまったような場合、本人は忘れてしまいたいかもしれませんが、長い目で見るなら、その経験と向き合って、そこからきちんと学ぶことが大切なわけですからねぇ。
全ての経験がその人の性格をも左右してしまうわけですから、記憶はその財産とも言えますからね。
もちろん、忘れる方が良い記憶もありますが…。
この記憶をイジッてなんかワヤクチャになる系の映画って結構あるじゃないですか。
つまり、記憶を消せるなら、虚偽の記憶を植え付けることも可能になるかもしれません。
そうなると、もう収拾つかないですからねぇ。
わたくし院長的には、「脳」は神聖な部分ですから、極力イジらない方が良いと思います。
今のところ、そこまで忘れたい記憶もないですしね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院