2019年11月10日 [からだのこと]
(141)サンデーイルネス(仮)ニューモスチス肺炎について
お疲れ様です。院長です。
11月10日のサンデーイルネスでございます。
早いもんで、11月も1/3が消化されてしまいました。
つまり、今年もあと1ヶ月と20日ってことになりますなぁ。
紅葉も、徐々に色づいてきてるようですし、いよいよ秋冬モードに突入ですなぁ。
ここんとこ、寒いと思う時間が長いですもんね。
わたくし院長、基本的に朝は6時過ぎに家を出て、帰りは大体10時前後なんで、もうどっちも寒いだけ。
昼間は暖かい時間もあるでしょうけど、朝晩しか外に出ないもんですから、寒さしか感じません。
ボチボチ冬支度って感じですが、まぁわたくしの場合、服装はそこまで変わりません。
ですが、こう見えて先端冷え性で、手先足先が非常に冷たくなっちまうんで、手袋と厚めの靴下は冬の必須アイテムなんですよね。
まぁ、これも軽い血流障害なんですが、酷くなると手先なんか痺れてきますし、バカにできないんですよね。
血流障害のあるところは、神経障害も起りやすいですし注意が必要です。
あと、これから寒くなると、乾燥が激しいですから指先がひび割れます。
これも毎年のことで、色々手は打ってみるんですが、なかなか改善しませんねぇ。
乾燥で、喉もやられがちですし、冬は色々たいへんなんですよね。
って、わたくしごとですが…。
ついに今年もそんな季節がやってきたわけですな。
ですが、時期としては、これからクリスマスムードに包まれ、さらには年末年始と楽しいことが多いので、嫌いじゃないんですよね(笑)
ま、気候に関しては、今から暖かくなるまでの約4ヶ月程、震えながら春を待ちましょう(笑)
ってな感じで、今日も元気にはじまりましたが、今週のイルネス辞典は「ニューモシスチス肺炎」について解説していきたいと思います。
まず、ニューモスチス肺炎とは、どんな病気かってことですが、この「ニューモシスチス」ってのは、真菌の一種で、ヒトの細胞性免疫が低下状態になった時に発症します。
とくに、抗がん薬治療や副腎皮質ステロイド療法を受けている患者さん、自己免疫疾患、臓器移植、エイズ、先天性免疫不全の患者さんに合併して発症します。
ニューモシスチスは、ヒトの肺に潜在的に寄生していますが、免疫の低下により顕性化し、肺胞内に充満するように増殖します。このため酸素がうまく血液中に取り込めず、低酸素血症が起こってきます。
増殖にはT型肺胞上皮細胞の存在が必要とされ、肺以外の病変は極めてまれです。
まぁ、難しい部分は置いておいて、実際罹患するとどういう症状が出るかってことですが、まず空咳(からせき)で始まり、やがて呼吸困難、発熱、低酸素血症へと進展しますが、早い時期から呼吸困難が強いことが特徴です。
また、免疫応答がほとんど生じないため、肺胞内の液体成分に乏しく、痰(たん)が出にくいのが特徴です。
HIV(エイズウイルス)に感染している患者さんとそうでない患者さん(非HIV)では進行速度に差があり、前者では比較的ゆっくりと進行するのに対し、後者では数日の経過で急速に進行します。
つまり、普通は進行が早いと言うわけです。
血液検査では、二酸化炭素の上昇を伴わない低酸素血症、LDH上昇、β(ベータ)‐D‐グルカンの高値などが診断的価値の高い指標です。
胸部CTでは肺胞中心性の肺野濃度上昇がびまん性にみられますが、区域によって濃淡のある地図状分布を示すことが多く、気腫性(きしゅせい)変化もよく認められます。
確定診断は、喀痰(かくたん)、気管支肺胞洗浄液あるいは経気管支的肺生検の材料から染色で菌体の証明、あるいは遺伝子診断で決定されます。
ではこのニューモシスチス肺炎の治療の方法として、主な治療薬は、ST(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)合剤とペンタミジンです。
治療薬の選択は、基礎疾患や骨髄・肝腎機能にもよりますが、ST合剤が最も有効であり第一選択薬です。
ST合剤には経口と経静脈の2つの投与ルートがありますが、注射薬は溶解度の点から多量の水負荷が必要であり、経口投与でも十分な体内移行が得られるため、経口投与が望ましいとされています。
治療期間は3週間が標準です。
そのほか、初期からの副腎皮質ステロイドホルモン薬の併用は、予後を改善することが明らかとなっています。
いかがでしたか。
では、次週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月10日のサンデーイルネスでございます。
早いもんで、11月も1/3が消化されてしまいました。
つまり、今年もあと1ヶ月と20日ってことになりますなぁ。
紅葉も、徐々に色づいてきてるようですし、いよいよ秋冬モードに突入ですなぁ。
ここんとこ、寒いと思う時間が長いですもんね。
わたくし院長、基本的に朝は6時過ぎに家を出て、帰りは大体10時前後なんで、もうどっちも寒いだけ。
昼間は暖かい時間もあるでしょうけど、朝晩しか外に出ないもんですから、寒さしか感じません。
ボチボチ冬支度って感じですが、まぁわたくしの場合、服装はそこまで変わりません。
ですが、こう見えて先端冷え性で、手先足先が非常に冷たくなっちまうんで、手袋と厚めの靴下は冬の必須アイテムなんですよね。
まぁ、これも軽い血流障害なんですが、酷くなると手先なんか痺れてきますし、バカにできないんですよね。
血流障害のあるところは、神経障害も起りやすいですし注意が必要です。
あと、これから寒くなると、乾燥が激しいですから指先がひび割れます。
これも毎年のことで、色々手は打ってみるんですが、なかなか改善しませんねぇ。
乾燥で、喉もやられがちですし、冬は色々たいへんなんですよね。
って、わたくしごとですが…。
ついに今年もそんな季節がやってきたわけですな。
ですが、時期としては、これからクリスマスムードに包まれ、さらには年末年始と楽しいことが多いので、嫌いじゃないんですよね(笑)
ま、気候に関しては、今から暖かくなるまでの約4ヶ月程、震えながら春を待ちましょう(笑)
ってな感じで、今日も元気にはじまりましたが、今週のイルネス辞典は「ニューモシスチス肺炎」について解説していきたいと思います。
まず、ニューモスチス肺炎とは、どんな病気かってことですが、この「ニューモシスチス」ってのは、真菌の一種で、ヒトの細胞性免疫が低下状態になった時に発症します。
とくに、抗がん薬治療や副腎皮質ステロイド療法を受けている患者さん、自己免疫疾患、臓器移植、エイズ、先天性免疫不全の患者さんに合併して発症します。
ニューモシスチスは、ヒトの肺に潜在的に寄生していますが、免疫の低下により顕性化し、肺胞内に充満するように増殖します。このため酸素がうまく血液中に取り込めず、低酸素血症が起こってきます。
増殖にはT型肺胞上皮細胞の存在が必要とされ、肺以外の病変は極めてまれです。
まぁ、難しい部分は置いておいて、実際罹患するとどういう症状が出るかってことですが、まず空咳(からせき)で始まり、やがて呼吸困難、発熱、低酸素血症へと進展しますが、早い時期から呼吸困難が強いことが特徴です。
また、免疫応答がほとんど生じないため、肺胞内の液体成分に乏しく、痰(たん)が出にくいのが特徴です。
HIV(エイズウイルス)に感染している患者さんとそうでない患者さん(非HIV)では進行速度に差があり、前者では比較的ゆっくりと進行するのに対し、後者では数日の経過で急速に進行します。
つまり、普通は進行が早いと言うわけです。
血液検査では、二酸化炭素の上昇を伴わない低酸素血症、LDH上昇、β(ベータ)‐D‐グルカンの高値などが診断的価値の高い指標です。
胸部CTでは肺胞中心性の肺野濃度上昇がびまん性にみられますが、区域によって濃淡のある地図状分布を示すことが多く、気腫性(きしゅせい)変化もよく認められます。
確定診断は、喀痰(かくたん)、気管支肺胞洗浄液あるいは経気管支的肺生検の材料から染色で菌体の証明、あるいは遺伝子診断で決定されます。
ではこのニューモシスチス肺炎の治療の方法として、主な治療薬は、ST(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)合剤とペンタミジンです。
治療薬の選択は、基礎疾患や骨髄・肝腎機能にもよりますが、ST合剤が最も有効であり第一選択薬です。
ST合剤には経口と経静脈の2つの投与ルートがありますが、注射薬は溶解度の点から多量の水負荷が必要であり、経口投与でも十分な体内移行が得られるため、経口投与が望ましいとされています。
治療期間は3週間が標準です。
そのほか、初期からの副腎皮質ステロイドホルモン薬の併用は、予後を改善することが明らかとなっています。
いかがでしたか。
では、次週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院