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2019年07月28日 [からだのこと]

(126)サンデーイルネス(仮)オウム病について

お疲れ様です。院長です。

7月28日のサンデーイルネスでございます。

ようやく…

梅雨もあけたようで、ついに夏がきましたよ。

それなりに過ごしやすい梅雨だったので、急に夏になるとこれまたしんどいですなぁ…。

みなさん、熱中症には十分注意して下さいや。

ってな感じで、今日もイルネス辞典にいきたいと思いますが、きょうは「オウム病」を解説していきたいと思います。

オウム病…。

どんな病気でしょう。

オウム病は、「クラミジア・シッタシ」という微生物を保菌している「鳥」からヒトに感染を来す人獣共通感染症で、肺炎を主体とする急性感染症です。

年齢分布は9〜90歳(中央値53歳)と幅広い年齢層にみられますが、30歳未満での発症は少ないと報告されています。

発症日を月別にみると、鳥類の繁殖期である4〜6月に多いほか、1〜3月もやや多いとされています。

肺炎に占めるオウム病の頻度は、世界的にもあまり高いものではなく、日本でも1〜2%程度です。

オウム病の多くは散発例で、これまで集団発生は極めてまれであるとされていました。

しかし、日本では2001年以降、相次いで動物展示施設で集団発生が確認されていますから油断は禁物です。

この倍の動物展示施設とは、動物園のようなものや比較的鳥との距離が近い、公園型施設などです。

推定感染源としてはインコに関連したものが最も多く、次いでハト、オウムに関連したものです。

じゃ、インコ病やん(笑)

鳥では保菌していても、ほとんどは外見上健常にみえます。

弱った時や、ヒナを育てる期間などでストレスが加わった時、他の感染症を合併した時などには、不定期に便中に菌を排泄しヒトへの感染源となるわけです。

感染経路は、罹患鳥の分泌物や乾燥した排泄物、羽毛などを介して経気道的に吸入したり、口移しで餌を与えたりする際の経口感染によって起こります。

吸入された菌は、宿主細胞に取り込まれて細胞内で増殖し、下気道へ浸潤するか、血液を介して肺胞や肝臓・脾臓(ひぞう)など全身臓器に広がります。

オウム病の症状は、軽症のインフルエンザ様症状(悪寒を伴う高熱、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感など)から多臓器障害を伴う劇症型まで多彩です。

初発症状として、38℃以上の発熱および咳嗽(がいそう)(咳(せき))はほぼ必発で、頭痛も約半数に認められます。

時に血痰(けったん)や胸痛を伴うこともあります。

重症例では、呼吸困難感(チアノーゼ)や意識障害を来し、さらに血液を介して多臓器へも炎症が及び、髄膜炎(ずいまくえん)や心外膜炎、心筋炎、関節炎、膵炎(すいえん)などの合併症を引き起こすこともあります。

では、治療の方法ですが、基本的にクラミジア感染症の治療と同様、抗菌薬の投与が基本ですが、なかには臨床症状や胸部X線写真で肺炎陰影が改善したにもかかわらず、除菌されていない場合があることが明らかとなっています。

近年、このような慢性・持続感染が呼吸器症状の持続や再発を起こすこと、さらに動脈硬化症の危険因子になるとも指摘されており、マクロライド薬やニューキノロン薬による長期療法が試みられています。

いかがでしたか。

基本的には、鳥類に近付くことで罹患するわけですから、そういった施設なんかに行かれる場合は、十分注意して下さい。

では来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。



inkotoneko



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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