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2019年01月27日 [からだのこと]

(100)サンデーイルネス(仮)脊椎カリエスについて

お疲れ様です。院長です。

1月27日のサンデーイルネスでございます。

1月も支払い週間に突入でございます。

27日〜末にかけて事務仕事が多くなり、いつもにも増しててんやわんやな院長でごさいます。

そして、毎日寒いっすねぇ…。

もう、かなり寒いのにも飽きてきましたし、冬のファッションも十分楽しんだんで(笑)そろそろいいですよ〜。

暖かくなってもいいですよ〜(笑)

とか言うても、まだ最低でも1ヶ月は寒い日々…

今年の春は暖かいんでしょうかねぇ。

桜が咲く頃まで寒い年もありましたし、今年は早く暖かくなってもらいたいもんやなと…。

まぁ、暖かくなったらすぐに暑くなって、涼しいなれやぁ〜とか言うてるんですが、そうやって歳を取っていくんです(笑)

ってことで、今日のイルネス辞典ですが、今日は「脊椎カリエス」について解説していきたいと思います。

まずはどんな病気かってことですが、肺に入ってる「結核菌」が血管を通って脊椎の色んなとこに発症する結核性脊椎炎でございます。

脊椎の部位別には腰椎、胸椎、胸腰椎などの順に多く、何故か頸椎はまれです。

最初に椎体(脊椎の幹の部分ですな)が破壊され、次いで椎間板にも病巣が広がり、進行すると隣接した椎体にもドンドン波及していくというタチの悪いヤツです。

病気が進行すると、椎体内が壊死し、椎体の周りに膿瘍(うみの塊みたいなもの)が形成されます。

腰椎では腸腰筋の筋肉内に膿瘍が形成されますが、椎体周囲の膿瘍や腸腰筋膿瘍は重力のため、おしりや鼠径部に降下していきます。

さらに進行すると椎体が潰れ、後弯(こうわん)変形を生じます。

脊柱後弯変形は、脊髄麻痺や心・肺機能障害の原因となるため注意が必要です。

では原因は何かってことですが、大部分は肺に病巣を形成した結核菌が血管から運ばれて発症しますが、まれに泌尿器が感染源となることがあり、明らかな肺病変がない場合もあります。

発生頻度は減少傾向にありますが、近年は高齢者の罹患例が増加しています。

症状としては、全身的には食欲不振や微熱、全身倦怠感など風邪様症状が現れ、局所症状としては腰背部痛、脊柱の硬直などがみられます。

腰背部痛は化膿性脊椎炎に比べると軽度で、緩やかに経過します。

罹患部位の脊椎の叩打痛(こうだつう)(叩くと痛みが出る)も特徴のひとつです。

膿瘍の症状としては、腹部、臀部、鼠径部の突っ張り感や重苦しさですが、腸腰筋膿瘍では疼痛のため股関節の伸展が制限され、屈曲位をとります。

では、治療法ですが、手術などはせず、保存的治療が原則で、抗結核薬による化学療法が基本になります。

進行して骨破壊が著しい場合や、脊髄麻痺が出現した場合には、手術的治療が行われる場合もあります。

脊椎カリエスは感染症であり、周囲に結核に感染した人がいて、前に述べたような症状がある場合には、すみやかに検査を受けるべきです。

最近では、結核に感染したことのない若年者に発生することもあり、注意を要します。

脊椎カリエスの診断がなされた場合、結核予防法が適応され、排菌していないかなどの検査が行われます。

いかがですか?

最近ではあまり罹患することがなくなったと言われる結核ですが、こういった形で生き残っとるんやねぇ…。

どちらにせよ、感染症である以上、罹患者が近くにいる場合注意が必要です。

では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。

 


karie




京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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