弘泉堂ブログ
弘泉堂鍼灸接骨院
その痛み…治せます!
ブログ
2018年11月08日 [色々なこと]

μプラスチック

お疲れ様です。院長です。

11月8日の木曜日でございます。

日々寒くなってますが、みなさん風邪などひかれておりませんやろか。

わたくし院長は、至って元気でおます。

ですが、少々大気の乾燥にやられ気味で、そろそろ加湿器の出番かという感じです。

冬は乾燥するから嫌ですよね〜。

割と乾燥に弱いタイプで、毎年指先からひび割れできて出血します。

しかも、いつも同じ指…。

必ず左手の親指の先なんですけど、ひび割れる部分も毎回同じで…

あ。

今、親指って書きましたけど、これ一般的には通じますけど、医学用語的には親指とは言わんのですよ。

で、次が人差し指とかも言いますが、これも俗称で…

親指は、母指(ぼし)、人差し指は示指(じし)って呼びます。

ついでですが、医学用語的には、基本なんでも「音読み」する傾向があります。

例えば「骨」なんかも「ほね」とは言わず「コツ」って読んだりします。

ですから「頭蓋骨」なんかも、一般的には「ずがいこつ」なんですが、医学用語的には「とうがいこつ」ってよびます。

あ。

話が脱線しまくってます(笑)

で、何故か左手の母指外側にのみ、いつもひび割れが出来るって話でした。

これには、なんかワケがあるんやろか?

この指だけ弱いんか?

まったく謎なんですが、この指に問題があるんやろなぁ…

ってなとんでもない出だしになりましたが、そんな指とも乾燥とも、何の関係もない話を今日はお送りする予定でおます。

今日の主役は、マイクロプラスチックのお話でございます。

マイクロプラスチック…

何となく知ってるけどってレベルの方も多いんではないかと思うのは、わたくしも何となくしか知らないからで(笑)

ちっこいプラスチックやろなーとか思ってたんですが、これがまぁ、小さいレベルが違うんだわ。

定義的には、環境中に存在する微小なプラスチック粒子ということになってますが、決まった大きさがあるわけではないようで、まぁプラスチックの粒子って感じで捉えておきましょう。

で、このマイクロプラスチックがどないしたって事ですが、今一番問題になってるのは海に関わる、マイクロプラスチック問題なんです。

環境中に存在するって事ですから、当然海の中にもたくさんあるようで、こういった微量のマイクロプラスチックを、海洋生物が食べてしまう事にも問題がありますわな。

大型の海洋生物ならそれ以前に、海に捨てられているというか、流されている普通のプラスチックも食べちゃうようですし、これも問題なんですが…

今日のテーマはそこではなく、なんと世界21カ国の海で取れた塩を使った食卓塩を調査したところ、その90%からマイクロプラスチックが検出されたというニュースです。

ご存知の通り、海は海水、つまり塩分を含んでいるわけで、海水から塩が作れるわけです。

で、それがいわゆる食卓塩となったものから、マイクロプラスチックが出てくるなんて、もうこりゃ海が死ぬよ。そのうち…

で、続いて、世界8カ国の人から採取した便を調べたところ、全員の便からマイクロプラスチックが検出されたということです。

そして、そこには日本人も含まれていたんだって。

この調査はオーストリアの環境庁が実施したもので、ヨーロッパ諸国、日本、ロシア8か国の被験者を検査したところ、全員の便からマイクロプラスチック粒子が検出されたということなんです。

サンプルからは最大9種のプラスチックが検出され、大きさは50〜500マイクロメートルで、平均すると大便10gにつき20個の粒子が含まれていたそうです。

因みに1マイクロメートルは0.001ミリメートルですから、0.05ミリ〜0.5ミリってことですね。

一番多く含まれていたのは、ポリプロピレンとテレフタル酸ポリエチレンだったそうです。

マイクロプラスチックは、工業用研磨材、角質除去タイプの洗顔料、化粧品などに使われている他、海に投棄されたゴミなどが小さく分解されてできたりもします。

今回の結果では、「世界人口の50パーセント以上の大便にマイクロプラスチックが含まれている」と推定されているらしいです。

50パーセントっつったらわたくしにも入ってるかもしれませんやん。

これまでの研究では、魚の腸内からマイクロプラスチックが発見されてて、また世界中の水道水、海、羽虫からも見つかっているんだそうです。

まぁ、マイクロやからなぁ…

微粒子すぎて、肉眼では見えないんでしょう。

そして、水道水の中に混入してるってことは、濾過器なんかも通っちゃうくらい小さいってことでしょうしねぇ…。

さらに最近イタリアで実施された調査からは、ソフトドリンクの中からすら検出されたほか、鳥の小腸内のプラスチックが鉄分の吸収を阻害し、肝臓に負担を与えることも明らかになっています。

特に小さいものなら、血流にも入り込める可能性があり、さらに消化器系の免疫反応に影響したり、有害な化学物質や病原菌を人体内に送り届けている可能性も考えられると…

こうなると、もはやウィルスなみにややこしい(笑)

そして今回、大便の中から発見されたマイクロプラスチックが、何を口にした結果、体内に侵入したのかは調べようもないってことなんです。

そりゃ、我々の周りには、容器やペットボトルなど、あらゆるところにプラスチックが使われてます。

おまけに、海の魚の体内から摂取してしまう可能性もあるとなると、これは特定できませんよね。

で、こうなるとプラスチックを使用禁止にするしかないって事になるんですが、現代社会、さまざまなところで利用され過ぎているため、食品の物流プロセスからそれを完全に無くすことはもはや無理かもしれません。

やっぱ、当時に気付くべきやったんでしょうねぇ…。

我々の子供の頃は、まだペットボトルがそこまで普及してなかったですし、今やどんな食品にもトレーとして使われているものも、当時はありませんでした。

ですから、あのプラスチックトレー、最初に見た時はスゴイ違和感があったのを覚えてます。

なんか、言葉悪いですけど、身体に悪いものが食品にうつりそうってイメージが当初はありましたねぇ…。

ですが、いつの間にやらそれにも慣れて、便利さを追求していった結果がこれじゃい(笑)

世界では1分間に100万本のペットボトルが購入されており、それは2021年までに20パーセント増加すると見込まれているそうです。

もう、わやでんがな。

そりゃ、なんらか手を打たないと減ることはあり得へんでしょ。

しかも、世界レベルで対策をしていかないと、一つの国だけが禁止にしたってもうどうにかなる問題ではありません。

一応、国連などでも、毎年海に投棄される800万トンのプラスチック削減へ向けたキャンペーンを行なってはいます。

この問題の先進と考えられるEUでは、今年初めに化粧品に使うマイクロプラスチックが禁止され、綿棒やストローなど使い捨ての製品にプラスチックを使うことを禁止する旨の提案もされています。

また2025年までには、使い捨てのペットボトルの90パーセントを回収するって掲げておられます。

ほかにもアメリカをはじめ、ビニール袋を完全に禁止する国や都市も増えてきてはいるんですが…。

日本でもレジ袋の撤廃が一部で聞こえてはいますが、まだまだ全然禁止とかのレベルには程遠いです。

レジ袋を完全有料化し、少しでも減らそうとする動きが政府ではあるようですが、それも色々簡単にはいかないでしょうしね。

いっそ、世界レベルで禁止にしたらええねんってな、勝手な意見もありますが、当然プラスチックを扱ってる業者さんや、その原料に付随する職業や配送業者に至るまで、一斉倒産させるわけにはいきませんからねぇ…。

仮に禁止にするにしても、段階を踏んで数年後から、徐々にって具合になるでしょうし、そこを踏まえて出来るだけ早くアクションを起こした方がいい気はしますがねぇ…。

このままいくと、未来はどえらいことになりますよぉ…

一個人が使わなくするなんてことで、何かが変わるわけではありません。

って、みんなが思ったらこれはもう収拾がつきませんから、やはり出来ることからコツコツと…やね。

って言うても、何にでも使われてるしな〜(笑)

この問題も、続報があればお伝えしますね。

ではまた〜。



umineko



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク

PageTop