2017年04月13日 [動物のこと]
もはや過去の人。特別なスープなんかいらない。
お疲れ様です。院長です。
4月13日木曜日でございます。
さぁ、桜の季節もピークにさしかかり、これから散りゆく美しさも楽しめますね。
そしてその後は、夏に向けての準備期間て感じですか。
まだ今月、来月一杯くらいまでは快適な季節なんで、とりあえずこの快適な季節を楽しまないとねぇ…
こういう季節ネタ、天気ネタからとりあえず会話にはいるのは、日本人の特徴だそうで、諸外国の方は天気の話なんてしないんだってねぇ…
てことで、今日のネタに入っていきますが、先日野球界最強のイチローの話をしましたが、今日はそんなどころじゃない最強な話。
地球上で最強の生物…
そう。
このブログにも何回も登場経験のある最強生物「クマムシ」のお話。過去のブログも読んでみておくれ
で、今日のネタは、この地球最強の生物「クマムシ」の強靭さの秘密が明らかになったという話。
この世に、クマムシほどの強靭さをもつものはない。
この微小生物は、高温のなかでもアルコールのなかでも、宇宙の最も気温の低い場所でも、放射能のなかでも生き延びることができる。
ではなぜクマムシは死なないのか?
研究者のなかには、彼らがトレハロースという糖によって自らの体を強化し、細胞の破壊されるのを防いでいるのではないかと考える人がいました。
しかし、それも過去の話で、今月『Molecular Cell』で発表された論文において、研究者たちは緩歩動物(緩歩動物門に属する動物の総称。4対8脚のずんぐりとした脚でゆっくり歩く姿から緩歩動物と呼ばれている)とも呼ばれるクマムシだけがつくれるタンパク質を発見したと発表したそうです。
クマムシが過酷な環境でも生き延びられるのは、このタンパク質があるおかげだったと…
そしてこの妙技は、いつの日か人間の医療に大いに役立つかもしれないわけです。
トレハロース説には、ある問題がありまし。線虫やアルテミアといったほかの生命体も、乾燥した状態で生き延びるためにトレハロースを使うんですが、緩歩動物のすべての種がトレハロースをつくり出しているわけではないということなんですね。
なかには、体重の20パーセントに相当する量のトレハロースをつくるものもいますが、クマムシがつくるのは、体重のおよそ2パーセントにすぎないってことなんですよね。
これでは、クマムシの尋常ではない強靭性とつじつまが合わないわけです。
そこで研究グループは、クマムシが乾眠状態にあるときに発現する遺伝子を詳しく調べました。
これは、天然変性タンパク質をつくりだす遺伝子で、天然変性タンパク質のアミノ酸鎖は、ほかの多くのタンパク質のような整った3次元構造をもっていません。
って書くと分かりにくいと思いますが、要はとても自由奔放に奇妙な活動をすると思ってください。
ですから、これらの緩歩動物がつくる天然変性タンパク質のはたらきを解き明かすことが「クマムシ」の強さを解明する鍵になると…
決まった3次元構造をもたないタンパク質が、細胞のなかでその機能をどのように果たすのかという謎は、本当に面白いものらしく、研究者にはたまらん素材のようですね(笑)
で、そういった研究者の日々の努力の甲斐あって、クマムシのタンパク質をつくる遺伝子の所在を突き止めました。
そして、この遺伝子の発現を減らすと、緩歩動物はもはや、乾燥状態で十分に生きながらえないことも分かったらしいのです。
つまり、無敵ではなくなったと…
逆に言うと、この「遺伝子」こそが、クマムシの強靭な肉体の答えとなるわけです。
そして、もしこのような遺伝子を取り出し、通常このようなタンパク質をもっていないバクテリアや酵母といった生命体に移植すれば、それらの乾燥耐性がぐんと高まる可能性もあるった話です。
クマムシがもつ秘密の遺伝子成分は、ほかの生命体を100倍強くすることができるんだと…
そして当然ながら、これは人間にとっても良いニュースと言えなくはないです。
例えば、ワクチンの輸送。
ワクチンは極度に脆弱であり、輸送の際には莫大なコストをかけて冷凍処理を施す必要があるんですが、今回の発見の応用法のひとつとして、ワクチンや薬剤を乾燥した状態で安定させるために、こうした緩歩動物のタンパク質を利用することが考えられるんですね。
そうなると、輸送も室温のままで行うことができ、冷凍処理に関する心配がなくなるので非常に扱いやすくなるとか…
そして、当然、誰もが考える、クマムシの無敵遺伝子的な蛋白質を、人間に応用できないかと…
こんなことがもし出来たら、おそらく人間は死ななくなりますから、問題しかない様な気がしますが…
誰もが死ななくなったら、地球はどうなるんやろね?
一応、クマムシを殺すには、高温の火に投下するのが一番だと考えられます。
低温はマイナス270度まで耐えるそうですが、高温は150度程度らしいので…
後、補足として書いときますが、クマムシの「無敵状態」は乾燥してる事が条件なんですよね。
つまり、身体の水分をとばして「乾燥状態」にし、生命活動を止めてしまうと…
まぁ、普通はこれで死ぬんですが、嘘みたいに水をかけると復活するっていう(笑)
放射能でも、宇宙空間でも同じく、乾燥さえしてれば水かけたら戻ります(笑)
こう考えると、この「無敵タンパク質」やっぱり何なんだか知りたいですよねぇ〜。
もう、タンパク質自体は特定されてるわけですから、全容が明らかになるのも時間の問題だと思います。
この研究が、人類の未来を大きく変えるかもしれませんしね。
期待して続報を待っててください。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月13日木曜日でございます。
さぁ、桜の季節もピークにさしかかり、これから散りゆく美しさも楽しめますね。
そしてその後は、夏に向けての準備期間て感じですか。
まだ今月、来月一杯くらいまでは快適な季節なんで、とりあえずこの快適な季節を楽しまないとねぇ…
こういう季節ネタ、天気ネタからとりあえず会話にはいるのは、日本人の特徴だそうで、諸外国の方は天気の話なんてしないんだってねぇ…
てことで、今日のネタに入っていきますが、先日野球界最強のイチローの話をしましたが、今日はそんなどころじゃない最強な話。
地球上で最強の生物…
そう。
このブログにも何回も登場経験のある最強生物「クマムシ」のお話。過去のブログも読んでみておくれ
で、今日のネタは、この地球最強の生物「クマムシ」の強靭さの秘密が明らかになったという話。
この世に、クマムシほどの強靭さをもつものはない。
この微小生物は、高温のなかでもアルコールのなかでも、宇宙の最も気温の低い場所でも、放射能のなかでも生き延びることができる。
ではなぜクマムシは死なないのか?
研究者のなかには、彼らがトレハロースという糖によって自らの体を強化し、細胞の破壊されるのを防いでいるのではないかと考える人がいました。
しかし、それも過去の話で、今月『Molecular Cell』で発表された論文において、研究者たちは緩歩動物(緩歩動物門に属する動物の総称。4対8脚のずんぐりとした脚でゆっくり歩く姿から緩歩動物と呼ばれている)とも呼ばれるクマムシだけがつくれるタンパク質を発見したと発表したそうです。
クマムシが過酷な環境でも生き延びられるのは、このタンパク質があるおかげだったと…
そしてこの妙技は、いつの日か人間の医療に大いに役立つかもしれないわけです。
トレハロース説には、ある問題がありまし。線虫やアルテミアといったほかの生命体も、乾燥した状態で生き延びるためにトレハロースを使うんですが、緩歩動物のすべての種がトレハロースをつくり出しているわけではないということなんですね。
なかには、体重の20パーセントに相当する量のトレハロースをつくるものもいますが、クマムシがつくるのは、体重のおよそ2パーセントにすぎないってことなんですよね。
これでは、クマムシの尋常ではない強靭性とつじつまが合わないわけです。
そこで研究グループは、クマムシが乾眠状態にあるときに発現する遺伝子を詳しく調べました。
これは、天然変性タンパク質をつくりだす遺伝子で、天然変性タンパク質のアミノ酸鎖は、ほかの多くのタンパク質のような整った3次元構造をもっていません。
って書くと分かりにくいと思いますが、要はとても自由奔放に奇妙な活動をすると思ってください。
ですから、これらの緩歩動物がつくる天然変性タンパク質のはたらきを解き明かすことが「クマムシ」の強さを解明する鍵になると…
決まった3次元構造をもたないタンパク質が、細胞のなかでその機能をどのように果たすのかという謎は、本当に面白いものらしく、研究者にはたまらん素材のようですね(笑)
で、そういった研究者の日々の努力の甲斐あって、クマムシのタンパク質をつくる遺伝子の所在を突き止めました。
そして、この遺伝子の発現を減らすと、緩歩動物はもはや、乾燥状態で十分に生きながらえないことも分かったらしいのです。
つまり、無敵ではなくなったと…
逆に言うと、この「遺伝子」こそが、クマムシの強靭な肉体の答えとなるわけです。
そして、もしこのような遺伝子を取り出し、通常このようなタンパク質をもっていないバクテリアや酵母といった生命体に移植すれば、それらの乾燥耐性がぐんと高まる可能性もあるった話です。
クマムシがもつ秘密の遺伝子成分は、ほかの生命体を100倍強くすることができるんだと…
そして当然ながら、これは人間にとっても良いニュースと言えなくはないです。
例えば、ワクチンの輸送。
ワクチンは極度に脆弱であり、輸送の際には莫大なコストをかけて冷凍処理を施す必要があるんですが、今回の発見の応用法のひとつとして、ワクチンや薬剤を乾燥した状態で安定させるために、こうした緩歩動物のタンパク質を利用することが考えられるんですね。
そうなると、輸送も室温のままで行うことができ、冷凍処理に関する心配がなくなるので非常に扱いやすくなるとか…
そして、当然、誰もが考える、クマムシの無敵遺伝子的な蛋白質を、人間に応用できないかと…
こんなことがもし出来たら、おそらく人間は死ななくなりますから、問題しかない様な気がしますが…
誰もが死ななくなったら、地球はどうなるんやろね?
一応、クマムシを殺すには、高温の火に投下するのが一番だと考えられます。
低温はマイナス270度まで耐えるそうですが、高温は150度程度らしいので…
後、補足として書いときますが、クマムシの「無敵状態」は乾燥してる事が条件なんですよね。
つまり、身体の水分をとばして「乾燥状態」にし、生命活動を止めてしまうと…
まぁ、普通はこれで死ぬんですが、嘘みたいに水をかけると復活するっていう(笑)
放射能でも、宇宙空間でも同じく、乾燥さえしてれば水かけたら戻ります(笑)
こう考えると、この「無敵タンパク質」やっぱり何なんだか知りたいですよねぇ〜。
もう、タンパク質自体は特定されてるわけですから、全容が明らかになるのも時間の問題だと思います。
この研究が、人類の未来を大きく変えるかもしれませんしね。
期待して続報を待っててください。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院